第2話

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2026/03/09 12:02 更新




os.
――あれ、見て
おさでいが、楽屋の隅っこで声をひそめた。


視線の先には、ソファーに並んで座る二人。

だいきりがたちばなのスマホ覗き込み、肩が触れそうなくらい寄っている。
nt.
はいはい、今日も来ました。供給タイム~
やなとがにやけて手帳を取り出す。



中身は"だいばな観測記録"。


ゆたも隣からひょこっと顔を出し
yt.
あれは今日のベストショットでしょ!
とテンション高め。



――そう、俺たちは気付いてしまったのだ。




推しカプ"だいばな"が、日常的に供給してくることを。
ns.
いやいやいや、普通にスマホ一緒に見てるだけでしょ?
一応ツッコむのは白色担当のにしき。

彼はクールイケボとして活動しているが、この腐男子観測チームの一員になった以上、冷静ぶっても無駄。
ro.
なーに言ってんのー!あの距離感、もうカップルのそれじゃん!
らおがスマホとカシャリと構え、観測写真をコレクションに追加する。
yt.
だいきりくん、たちばなくんの画面覗き込むとき声低くなるよね
ゆたがやけに真剣な顔で分析している。
nt.
でた~~~!ゆたた考察班!
yt.
だって事実じゃん!絶対"好きな人への声"だよ!
――まるでファン掲示板のスレッド。
だが、これがすにすて楽屋の日常になりつつある
os.
..........てかさ
おさでいが、ふと真顔で言った。
os.
もし本当に付き合ってたら俺らどうする? 笑笑
一瞬、空気が止まった。




「いやいやww」
「まさかww」
「んなわけw」
「それは夢見すぎww」




笑って誤魔化すけど、誰の心にも"もしも"の文字がよぎっていた。

そして当の二人はというと――。




bn.
ねぇだいきり!僕さっきのところ絶対勝てたのに!
di.
いやいやいや、俺がカバーしてなかったら負けてたじゃん!
bn.
はぁ!?お前~!
di.
ふはっ..........笑
笑い合いながら、自然に手が重なってる。


俺ら腐男子観測チームは、まだ気づいていない。




この供給が"ネタ"なんかじゃかく、"事実"であることに。

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