第2話

卒業
206
2025/07/31 07:07 更新
季節が過ぎるのはあっという間とはよく言ったもので、私はもう卒業を目前にしている。
冨岡義勇
冨岡義勇
モグモグ
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
冨岡先生、見てください
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
桜がつぼみをつけ始めてますよ
冨岡義勇
冨岡義勇
……
冨岡義勇
冨岡義勇
そうだな
今日は何を隠そう、私と冨岡先生が一緒にごはんを食べれる最後の日なのだ。
少し寂しい。
先生はそう思ってくれているだろうか。
少なくとも私はそう思っていることに気づいてしまった。
その時唐突に先生が口を開いた。
冨岡義勇
冨岡義勇
来学期から
冨岡義勇
冨岡義勇
俺は1人で昼食を食べることになると思う
前ならこの人は何を言っているんだろうと思ったかもしれない。
でも今なら分かる。
これは彼なりの寂しいという意思表示なのだろう。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
そうですね
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
寂しくなります。
冨岡義勇
冨岡義勇
…!
冨岡義勇
冨岡義勇
ああ。
先生と一緒にごはんを食べる最後の日は思っていたよりも穏やかに過ぎた。
 
胡蝶と最後に昼食を共に食べてから数日後。
とうとう胡蝶たち3年生が卒業する日がやってきた。
仕方ないとは分かっていても、同じ建物で共に過ごした生徒たちに忘れられてしまうのは少し…
思うところがある。
式も終わり、俺はいつもの階段で座って桜を見ていた。
とても綺麗に咲いている。ここは穴場だ。
もしこの景色を見せるとしたら誰に見せたいだろうか。
1人の生徒の顔が思い浮かんだ。
冨岡先生!
彼女の声がした。気のせいだろう。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
冨岡先生!
気のせいではなかった。
でも今なら気のせいにして伝えられる。
冨岡義勇
冨岡義勇
…胡蝶。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
冨岡義勇
冨岡義勇
卒業…おめでとう。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
…!
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
はい!
それから俺たちは階段に座り、桜を眺めながら話をした。
他愛もない、どうでもいいような話だ。
そうかと思えば胡蝶が真剣そうに口を開いた。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
冨岡先生、覚えていてくださいね。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
私は絶対にここに戻ってきます。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
忘れないでください。
俺は彼女が言った意味をよく理解できなかったが、答えた。
冨岡義勇
冨岡義勇
分かった。
彼女は微笑み、こう言った。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
指切りげんまん、約束です。
らりりるれれ
ここで一旦切ります!
らりりるれれ
たぶん次で完結になると思います。
らりりるれれ
1話を投稿してすぐ読んでくれた方がいて嬉しかったのですぐ書きました(笑)
らりりるれれ
Asuka様いいねありがとうございます!
らりりるれれ
らりりるれれは歓喜しました!
らりりるれれ
では!
らりりるれれ
ばいばい!

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