前の話
一覧へ
次の話

第1話

海と空
32
2021/02/05 12:55
空、綺麗だなぁ
砂の上に転がっている者がそう呟いた
今は月陽50年度、3605年だ
そろそろ世界は滅びる頃だと言われているが、技術が発展していき、自然災害を停めれるようになった
技術が発展していって凄いと思う
だが、凄くなっていくにつれて人間達は塵になった
人間関係が悪いのだ
…お母さん、今日は深夜の3時に帰ってくるのか
あの糞野郎のせいでお母さんが夜遅くまで働くなんて…
今でも信じられないな
糞野郎とは、僕の父だ
父って思いたくないけど血が繋がっているので仕方がない
父は社長で仕事が忙しい
最近なんて新人が9人来たから付き添うとか意味の分からない理由で家に帰っていない
日本語下手くそだな日本人のくせに
父が社長なら、なんでお母さんが夜遅くまで働いてるのだって?
それは父が僕の入っている部活に納得していないため、部活に必要なお金は渡してくれないからだ
部活に必要なお金を集めるため、お母さんは働いてる
お母さんは朝と昼は家事、夜は仕事をしている
お嫁さんって大変だなと思う
だから僕は自分の出来る所までは家事を手伝っている
…汚い海と違って空はなんでこんなに綺麗なんだろう
いいなぁ空は
なんで僕の名前は海なんだろ〜嫌だ〜
そんなこと言ったらダメだぞ?
あ、空
空は僕の幼なじみだ
空とは昔から仲が良く今でも毎日一緒に学校から帰っている
仲良くなったきっかけは、名前だ
空と海、上と下での未知な世界同士の名前だから仲良くなった
空は優しい、本当に僕の好きな空と一緒だ
さっきから空が好き〜的なこと言ってるけど、間際らしいから辞めてよ
俺らで話しただろ?海は海月(くらげ)空は空陽(くも)って言うって
分かってるって
てか、なんで海は海月、空は空陽なんだ?
さぁな、なんでだろうか
とりあえず、早く帰ろうぜ
俺、お腹空いてもうすぐで動けなくなる
えぇ…まぁ帰るか
僕もお腹空いた〜
今日は帰るか
家に誰もいないけど
家に何か食べる物あったかな
適当に食べて課題を終わらせて今日はもう寝よう

プリ小説オーディオドラマ