第14話

潰れた左目に、お兄ちゃん。
392
2020/08/04 13:12
神崎(なまえ)
神崎あなた
私、実は、虐められてるの。





言った。










神崎     優斗
神崎 優斗
え………?
神崎     優斗
神崎 優斗
え、な、あなた
神崎     優斗
神崎 優斗
なんで言わなかったの…?
神崎(なまえ)
神崎あなた
ご、ごめん
神崎(なまえ)
神崎あなた
ちょっとかと思ってたら、エスカレートしはじめて
神崎     優斗
神崎 優斗
はぁ…
連絡する?
あ!ちなみに琴音ちゃんも?
神崎(なまえ)
神崎あなた
う、うん
神崎(なまえ)
神崎あなた
言わなくて…ごめん
神崎     優斗
神崎 優斗
大丈夫ニコ
でも今度からは言うんだよ?
神崎(なまえ)
神崎あなた
わかった。
お兄ちゃんはいつも完璧。
礼儀も
頭も
顔も
運動も
優しいし、
頼りになれる
世界一の
私が大切な
お兄ちゃんだ。
そう考えると
事故にあった、『あの人』を、殺したいくらい憎む。























ー数年前ー


お兄ちゃんが14歳の時、私が7歳の時、お兄ちゃんは私をかばって車に引かれた。
幸い、命や肉体は十分に保たれていたが、タイヤにぶつかった左目が潰れてしまった。
神崎(なまえ)(小さい頃)
神崎あなた(小さい頃)
お、お兄ちゃ…………ガクガク
神崎    優斗(昔)
神崎 優斗(昔)
大………じょぶだよ………ニコッ
神崎(なまえ)(小さい頃)
神崎あなた(小さい頃)
大丈夫じゃぁ………ないでしょぉ………?
??
やべっ
神崎(なまえ)(小さい頃)
神崎あなた(小さい頃)
!!



その時、私はみぞおち以下からの怒りが込み上げてきた。
神崎(なまえ)(小さい頃)
神崎あなた(小さい頃)
犯人はあいつだァ!!!
近所の人たち
!!!!



人見知りの私が、初めて大声を出した。
























ねぇ、




















私は
























生きる価値なんてないのでしょうか。

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