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第41話

番外編:或る日の思い出
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2024/09/23 04:57 更新
これはまだ、少年少女が幼子だった時のこと。


とある少女が仕事のために京の町に向かっていたそうな。
あなた
お初にお目にかかります。
今日来ているのは京の御醍醐帝のもと。


足利から大移動をして舞の仕事に来た。


舞の仕事で来たのだが……
あなた
(こわい!!!!吹雪に会いたい!!!)
吹雪に帝の元へ行くといった時のあの心配そうな表情。


絶対に生きて帰らねば……
あなた
それでは舞わせていただきます
後醍醐天皇
あなた、、と言ったな
あなた
ぅ、…………はい
後醍醐天皇
そなたの舞は中々に良いものだったぞ
後醍醐天皇
朕のお気に入りの茉莉花柄の帯だ。そなたにやろう
顕家殿にはかなわないがな、と付け加えた帝の取り巻き。


顕家ってだれだろう。
あなた
至極恐悦にございます
薄い青地に白い茉莉花の花。


ところどころに施された金の糸の刺繍。
あなた
(きれい……)
帝の選んだものというだけでもすごいのに、


こんなにもきれいなものをいただけるなんて。
後醍醐天皇
……もう少し齢が近ければ護良の嫁にでもと思ったのだが……
あなた
……?
後醍醐天皇
まぁよい、こちらの話だ。これからも朕のために舞に来てくれ
あなた
……かしこまりました
あなた
吹雪!!
吹雪
!!三日ぶりだな、あなた
あなた
うん、吹雪に早く会いたくて急いで帰って来た!!
そういうと嬉しそうにはにかむ吹雪。
あなた
あのね、吹雪と一緒に食べたくて菓子買ってきたの
吹雪
!いいのか、?
あなた
もちろん
あなたには、いつももらってばかりだな。とつぶやく吹雪。


ううん、そんなことないよ。私も吹雪にたくさんのものをもらってるよ。
吹雪
…………これで今日の鍛錬も頑張れそうだ
あなた
……無理、しないでね
なんて、意味のない言葉を吹雪にかけた。
吹雪
………………善処する
私も、この時間が終わったらまた厳しい稽古の時間。


でも吹雪も頑張ると聞いた以上、俄然力は沸いていた。


私もがんばろっと。二人で見上げた柔らかな日の光に誓った。









二人きり、柔らかな日差しの中でゆるり過ごした、


そんな、とある日の出来事。
完結した後も毎日お気に入りがついてて作者感激です
皆様ありがとうございます

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