第3話

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3,063
2024/11/23 06:00 更新








 元々 私の家庭は一般的なものだった
 大手会社に就職して働いている父
 専業主婦の母
 幼い私
 ありふれた幸せな家庭だった



__ .
 いいかい 、 あなた 
__ .
 左から 「 桃原じゃぱぱくん 、 のあちゃん 、 ゆあんくん 、 たっつんくん 、 なおきりくん 、 えとちゃん 、 ヒロくん 、 るなちゃん 、 シヴァくん 、 うりくん 、 どぬくくん 、 もふくん 」 だよ


 5歳のある日 父にどこかの大きな
 お屋敷に連れられ12人の人に出会った 。
 たくさんの名前を出され戸惑う私の幼心に
 唯一 鮮明に残ったのは
 その人達がとても綺麗だったということ

__ .
 この子達は大手企業の社長の養子でね 、 あなたと同い年なんだ 
__ .
 … とにかく 、 あなたにはこの子達と 『 お友達になる権利 』 を貰えたんだよ
‪‪ ❤︎‬ . 
‪‪ ❤︎‬ . 
 お友達 … ? 
__ .
 そう 。 お父さんのためにも 、 どうか仲良くしてもらうんだよ 
 ? . 
 … 相性の確認をしますので 、 ご退出ください 
__ .
 はい 
__ .
 それじゃあよろしく頼んだよ 。  

 ( パタン … ) ( 扉が閉まる 
‪‪ ❤︎‬ . 
‪‪ ❤︎‬ . 
 … ? 

 🦖 . 
 ねぇ 、 皆 。 あの子はどう思う ? 
 🍪 . 
 ん 〜 … 今までの人間達とは違って 、 あの子はとっても可愛いです ! 
 🍫 . 
 うんうん 、 私もそう思う 
 🦊 . 
 俺あの子を見てるとふわふわ〜ってして 、 変だけどすっごく心地いい感覚がする〜 ! 
 ❄ . 
 わかります ! るなもです ! あんな綺麗な子 … 初めて見たし 、  
 🐑 . 
 お姫様みたいで可愛い子だね 
 🎸 . 
 俺もあの子なら良いと思う 
 🌷 . 
 お花がよく似合う子だと思います 。 つまり僕も皆と同じです 
 🍗‪ . 
 俺も俺も ! ねぇじゃぱぱ 、 あの子にしようよ 
 👓 . 
 俺もいいと思うけど 
 🦖 . 
 だめだめ 、 簡単に決めちゃいけないよ 。 

‪‪ ❤︎‬ . 
‪‪ ❤︎‬ . 
 … 
‪‪ ❤︎‬ . 
‪‪ ❤︎‬ . 
 ( ケーキ食べるところだったのに … お父さん 、 すぐに帰れるって言ってたけど 、 本当かな … ) 
 🌷 . 
 そうだったら凄いですよね  
 🍪 . 
 ふふっ 、 そうですね 
‪‪ ❤︎‬ . 
‪‪ ❤︎‬ . 
 … ねぇ 、 お話長いよ 
‪‪ ❤︎‬ . 
‪‪ ❤︎‬ . 
 何もしないの ? 
‪‪ ❤︎‬ . 
‪‪ ❤︎‬ . 
 じゃぱぱくん 、 のあちゃん 、 ゆあんくん 、 たっつんくん 、 なおきりくん 、 えとちゃん 、 ヒロくん 、 るなちゃん 、 シヴァくん 、 うりくん 、 どぬくくん 、 もふくん 
 🦖 . 
 … ! 1回で俺達の名前 覚えられたの ? すごいね ! 
‪‪ ❤︎‬ . 
‪‪ ❤︎‬ . 
 … 別に 
 🦖 . 
 … ねぇあなたちゃん 。 俺達と遊ばない ? 
‪‪ ❤︎‬ . 
‪‪ ❤︎‬ . 
 いやだ … 
 🦖 . 
 ほらほら 、 まずはお庭から行こう ? 
‪‪ ❤︎‬ . 
‪‪ ❤︎‬ . 
 ( 私 、 遊ぶって言ってないのに … ) 





 🍪 . 
 お庭遊び 、 お菓子作り 、 おままごと 、 お絵描き 、 お勉強 、 音楽 、 読み聞かせ … 
 🍪 . 
 まさか全部
 付き合ってくれるなんて … ! 
 🦊 . 
 俺達について来れるなんて … あなたちゃんすごいね ! 
‪‪ ❤︎‬ . 
‪‪ ❤︎‬ . 
 そう … よかったね 
‪‪ ❤︎‬ . 
‪‪ ❤︎‬ . 
 もう気は済んだ ? 早く帰してほしいんだけど … 
 🦖 . 
 き〜めたっ 


 ( ガシッ 、 )( 🦖があなたの手を掴む
‪‪ ❤︎‬ . 
‪‪ ❤︎‬ . 
 ? … な 、 何 … ? 離して 、 ! 
 🦖 . 
 ん〜 … 聞けないお願いだな〜 
 🦖 . 
 だって君に決めたんだもん 
 🍗‪ . 
 ほんと ? ! やった ! これからずーっと一緒だね ! あなた ! 
‪‪ ❤︎‬ . 
‪‪ ❤︎‬ . 
 ? … なに 、 言って … 
 🦖 . 
 もう君は 、 お家に帰れないの 
 🦖 . 
 今日からずーっと 、 俺達と一緒だよ 


 あの日あの時あの瞬間
 偶然 彼らに気に入られてしまった
 ばかりに 、 私の人生は狂い出した

__ .
 今日からあなたはあの子達と一緒に暮らすんだよ 
__ .
 こんなお屋敷で暮らせるなんて幸せだろう ? だから彼らの言葉には絶対 従うんだ 
__ .
 いいね ? 
‪‪ ❤︎‬ . 
‪‪ ❤︎‬ . 
 … お父 、 さん … 、 ? 
__ .
 さようなら 、 あなた 


 この日以降 私は家に帰してもらえず
 皆専用のおもちゃとなった
 そして小学校5年生の頃
 両親が死んだと聞かされた


 帰る場所を失った私に残された道
 それは皆のお遊戯相手を続ける事のみ
 気分屋で飽き性で退屈してる彼ら
 の我儘に黙って従う
 けれど彼らに「いらない」と思われた
 瞬間 、 私はゴミ箱に捨てられる


 これまでもそうやっていくつもの
 人間が容赦なく切られていく様を見た


 1年以上 屋敷に居た使用人はひとりも
 いない 。 解雇の理由は
 「 飽きたの 」「 嫌いになった 」
 「 もう要らない 」「 食事が不味かった 」
 「 言葉遣いが頭にきた 」「 掃除が下手 」
 などなんとも身勝手なものばかり 。


 そんな行為が許されるのは彼らの
 地位と権力があまりにも強すぎるから


 彼らに好かれてから高校生に
 なるまで奇跡的に私は飽きられていない 。
 それはちゃんと彼らに従っているから

 しかし彼らがいつ心変わりするのか
 数年後か数ヶ月後あるいは数日後
 はたまた明日か数時間後か数分後 …
 もしくは数秒後か …
(なまえ)
あなた
 ( 彼らがいつ心変わりするか … 誰も分かりやしない 。 それは時間のみが知っている ) 


 ずっっと世間から遠ざけられていた
 私にひとりで生きる能力はない 。

 だから首を切られる前にひとつでも多く
 生きる術を身につけないといけない 。


 中学に行って死ぬ気で勉強し私立の
 高校に通い卒業の肩書きを
 手に入れるのもその一環 。

(なまえ)
あなた
 ( そのためにこの苦しい鳥籠の中で一生懸命 足掻いている 。 )
(なまえ)
あなた
 ( それしか私には … 残ってない ) 

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