第3話

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2025/08/25 09:04 更新






私の周りには、昔からずっと

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎嫌な視線を向けてくる人で溢れていた

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎優しいはずなのに、どこか甘さを含んだその瞳

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎自分の体質が嫌で嫌で仕方がなかった









︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎そんな日々が続き、いつからか無意識に

人の善意や好意を体質によるものだと思い

誰にでも笑顔で、けれど誰にも心を開かない

優しいようで冷たい人間になっていった








そんなある日、突然私の家は崩壊した

鬼という人類の脅威となる存在によって

私は別にいつ死のうが構わなかったのに

その鬼は私には見向きもせず、両親を食べ尽くした






不思議と涙は出ず、ただボーッとその光景を眺めた

むしろしがらみから解放されたような気分だった

両親も結局は皆と同じ、私を娘として愛していない

優しくはあったけれど、ただそれだけ

結局私は誰からも愛されないまま死んでゆくのだと

幼いながらに悟ったその時








甘露寺 蜜璃
   恋の呼吸  壱ノ型   
甘露寺 蜜璃
   《  初恋のわななき  》!   







鈴を転がすような可愛らしい声が部屋に響いた

そして瞬きをした瞬間に鬼の首は斬られ、

断末魔の叫びを放ちながら体は灰になっていった





目の前で何が起こったのか理解が出来ず

ただその場で座り込むことしか出来ない私に

その人は焦ったような表情で近付いてきた






甘露寺 蜜璃
   大丈夫…!? 怪我は無い !?   
あなた
   だ 、大丈夫です…   
甘露寺 蜜璃
   良かったぁ…   





その人は私の無事を確かめると優しく抱擁してきた

まるで自分のことのように安堵する表情を見て

なんだかむず痒いような気分になる






誰かに心から心配されたのは何時ぶりだろうか

何故かこの人からは、全く嫌な気配がしない

むしろ心地いいというか、どこか安心する






桜餅のような髪色と春の日差しのように優しい笑顔

この人は、今までの誰よりも暖かい人だった







久しぶりに人の温もりに触れたからだろうか

張り詰めていた糸が解けるように、






甘露寺 蜜璃
   えっ 、大丈夫 !?   
甘露寺 蜜璃
   しっかりして !   






私の意識は遠くへ飛ばされてしまった

初めて聞いた優しい声を、耳に残しながら

















***



お気に入り20⇡ありがとうございます!


この調子で更新して行けたらなと思います🎶






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