私の周りには、昔からずっと
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎嫌な視線を向けてくる人で溢れていた
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎優しいはずなのに、どこか甘さを含んだその瞳
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎自分の体質が嫌で嫌で仕方がなかった
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎そんな日々が続き、いつからか無意識に
人の善意や好意を体質によるものだと思い
誰にでも笑顔で、けれど誰にも心を開かない
優しいようで冷たい人間になっていった
そんなある日、突然私の家は崩壊した
鬼という人類の脅威となる存在によって
私は別にいつ死のうが構わなかったのに
その鬼は私には見向きもせず、両親を食べ尽くした
不思議と涙は出ず、ただボーッとその光景を眺めた
むしろしがらみから解放されたような気分だった
両親も結局は皆と同じ、私を娘として愛していない
優しくはあったけれど、ただそれだけ
結局私は誰からも愛されないまま死んでゆくのだと
幼いながらに悟ったその時
鈴を転がすような可愛らしい声が部屋に響いた
そして瞬きをした瞬間に鬼の首は斬られ、
断末魔の叫びを放ちながら体は灰になっていった
目の前で何が起こったのか理解が出来ず
ただその場で座り込むことしか出来ない私に
その人は焦ったような表情で近付いてきた
その人は私の無事を確かめると優しく抱擁してきた
まるで自分のことのように安堵する表情を見て
なんだかむず痒いような気分になる
誰かに心から心配されたのは何時ぶりだろうか
何故かこの人からは、全く嫌な気配がしない
むしろ心地いいというか、どこか安心する
桜餅のような髪色と春の日差しのように優しい笑顔
この人は、今までの誰よりも暖かい人だった
久しぶりに人の温もりに触れたからだろうか
張り詰めていた糸が解けるように、
私の意識は遠くへ飛ばされてしまった
初めて聞いた優しい声を、耳に残しながら
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お気に入り20⇡ありがとうございます!
この調子で更新して行けたらなと思います🎶
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コメディ好きさんにはたまらない神作です🫰🏻
是非!!













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。