あの後、ぴくとは普通に家に帰り、ぐっちぃとは少しの気まずい時間を過ごした
なんて会話で空気が和んだ
その後ぐっちぃは家事をやってくれて
私は課題をして早めに寝た
寝たというより倒れた?かな
意識がもうろうとして、テレビをつけたまま寝るとこだったけど
家事が終わって一緒にテレビを見てたぐっちぃが、部屋まで運んでくれたんだと思う
朝起きたら出窓のとこにサボテンがあったし、普通に喋りかけてきた
グツグツ
ジュ~
トントントントン
ザクッ
包丁で指を軽く切ってしまった
結構血でたな…
ティッシュで軽く拭き取って、強めに輪ゴムを巻き止血する。
痛いけど、こっちのほうが早く止まる
(10分後)
ピーンポーン
ガチャッ
ポタポタと地面に血がつく
指の止血が完全じゃ無いのに、輪ゴムを取ったからだ
怖いで…す
息切れしたロボロさんが、走ってシェアハウスに帰った
お礼を言ってご飯を食べて
ぐちつぼから少し怒られて
いつもと変わらないのに
少し
少しだけ心が軽いのはきっと
誰かに私の気持ちを伝えられたからだろうか
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!