私には親が居なかった
正確には、本当の親が居なかった
でも。偽物の両親は、私に愛をくれた
3歳の頃からの幼馴染のらっでぃ達との関係も友好で、何事もなく過ごしていた
でも、狂い始めたのは突然だった
とあるヴァンパイアが、両親を殺した
そして、私が16になる誕生日。私を殺しにくる。
ヴァンパイアは私が自殺しないように、視覚を送ると言ってて、私はそれが誰から知らなかった
でも…もしかしたらそれは、生徒会の人達のことだったのかもしれない…
まだ確実じゃないけどね
中学では首席キープで、らっでぃ達以外友達がいなかった。
でもらっでぃ達は立場的に高い位置に居たから、よく絡んでる私を周りは白い目で見てた
そして2年の夏。
いじめを受けた
首席でらっでぃ達と絡んでって、嫉妬とかその辺のもあったと思う。
だから中学の間、ずっと我慢してた
でも高校に入ったら何か変わるかも…って期待してた。
高校だって、本当はここじゃなくて、隣のもうちょい偏差値が高いとこに行くはずだった。
らっでぃ達に落ちたと嘘ついて、らっでぃ達を巻き込まないようにって思ったのに。
結局頼ってばっかで恥ずかしいや…
私は残り一年。
好きにさせてもらう。
2人には見守ってほしい。
私が死ぬまでに出す本音。
話してよかった…
聞いてくれて良かった…
本当の家族なんて要らない。
今は…これでいいから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。