私は花咲高校の二年生。
名前は【 畑里 陽 】。
花咲高校は女子高。
女子高は、人間関係が〜うんたら〜というが、
別にそんなことはないし、
皆相談に乗ってくれるいい人ばかり。
この子は【 濱野 りのん 】。
私の友達。
すごく面白くて、可愛くて。
共学の学校だったらとにかくモテるタイプ。
あ〜も、可愛い。
私が男だったら付き合いたい。
襲いt
爆笑した。
え、え!?
今まで、「性同一性障がい」とか、
耳にしたことはあるけど、
よく知らなかった。
だから、あまり慣れない言葉だった。
女子たちは廊下で、
私たちは中の教室にいた。
あまり外の様子とか分かんないんだけど...
呆れた。
(ザワザワ...)
話し声が大きくなってきた。
男らしくも、
女らしくもない、
不思議でいて、落ち着く声が聴こえた。
すると同時に___
りのんが体を寄せてきた。
同時に、耳に近づいてこう言った。
私にとって興味のない「イケメン」とか、
「恋愛」とか「青春」とか。
確かに恋はしたいし、
青春だってしたい。
でも、女子高だから求めてはない。
部活の青春だけでいいんだ。
それに、恋に年齢は関係ないから、
大学に進んだ後でも恋愛はできる。
___そういうことを考えるから、
男が寄ってこないというりのんの意見も、
一理あるかもしれない。
でも、如何せん興味がない。
...いや、なかった。
その「王子様」とやらに出逢うまでは。
[ 続く... ]
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。