第7話

荒れる
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2026/03/18 23:00 更新
その日、スタジオの空気は重かった



HANAの振り入れなんだけど、いろいろあって時間もすごく押してスタッフがピリピリしていた



メンバー間は悪い感じはしないけど



1人だけピリついてるのがジスだった


スタジオの奥から声が聞こえる
プロデューサー
プロデューサー
もう1回
プロデューサー
プロデューサー
ジスちゃんがズレちゃってる
ダンスのリハ


元々HANAのダンスのフリはレベルが高いからね、、


私は資料を整理しながら、その様子を見ていた
音楽が流れる
メンバーが踊る
でも、途中で止まる音
プロデューサー
プロデューサー
ストップ
スタッフの声
プロデューサー
プロデューサー
ジスちゃんタイミングが遅い。もっと早いタイミングで
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
はい
音楽が流れる



踊る



また止まる
プロデューサー
プロデューサー
今のも
ジスが少し強く息を吐いた
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
………はい
3回目



4回目



空気がどんどん重くなる




メンバーもジスに声をかけてはいるが、
ジスは焦りを隠せないでいた
プロデューサー
プロデューサー
一旦休憩しようか
そうスタッフが言った瞬間



ジスは何も言わずにスタジオの扉を開けて出ていった
スタジオがざわめく
MAHINA
MAHINA
オンニどうしたのかな…
YURI
YURI
珍しいよねオンニが
私は少し迷った
スタッフとして追うべきか



それとも放っておくべきか



少し考えて、私はスタジオを出た



スタジオの裏にある非常階段の前




ジスがいた


壁にもたれてかかって座っている
夢主
夢主
……ジスさん
声をかける
ジスが顔を上げる
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
あなた
少し驚いた顔
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
なんでここ…
夢主
夢主
…………
私は少し迷ってから言う
夢主
夢主
気になったので…
ジスは小さく笑った
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
優しいね





でもその日の笑顔は少し、疲れていた。
私はジスの前に立つ。



夢主
夢主
大丈夫ですか
ジスは少し考えてから言う
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
あなたに優しくできない
夢主
夢主
え、?
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
ちょっと
ジスが視線をそらす
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
余裕ない
私は少し黙る


それでも、私はその場を離れなかった
夢主
夢主
……………
ジスが驚いた顔をする
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
帰らないの…?
夢主
夢主
帰りません。
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
なんで?
夢主
夢主
なんでって
私は肩をすくめる
夢主
夢主
放っておけないですもん
ジスが少し笑う
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
変な人
夢主
夢主
よく言われます
少しの沈黙



静かな空間



ジスがぽつりと言う
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
…疲れた
その声は消えそうなくらい小さかった


今まで聞いたジスとは違う声。



私は何も言わず、隣に座った
ジスが少し驚く
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
あなた
夢主
夢主
どうしたんですか?
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
逃げないの?
夢主
夢主
逃げませんよ。何言ってるんですか
ジスさんのこと嫌いじゃないですし…
ジスが少し笑ってみせる
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
やっぱり変な人
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
でも
ジスが目を閉じる
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
安心する。
ジスが体を寄せて、肩が触れる。


私の肩にジスの頭が乗っかる
この静かな空間に、私の心臓の音が響き渡りそうなほどに高鳴る。
夢主
夢主
…………
ジスが小さく言った
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
少しだけ
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
このままでいても…いい?
私は戸惑う





…………でも。
夢主
夢主
…いいですよ
そう答えた。



ジスがふうっと小さく息を吐く



そして言った
ᒍIՏOO
ᒍIՏOO
ありがとう
その距離が、その消えそうな声が





私の心臓の鼓動をさらに早める

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