第5話

決意
611
2024/08/01 10:05 更新
シオン
シオン
なるほど、熱砂の国のダンス…楽しいです!
商人
あなた……才能があるわね
商人
すげぇなぁ姉ちゃん!
シオン
シオン
はっ!
子ども
またスリーポイントが入った!すげぇ!
子ども
シオン姉ちゃん、走るの早すぎー!!
商人
ありがとなシオン!助かった!
シオン
シオン
いえ、これくらいお安い御用です!
子ども
シオンお姉ちゃん、アレやって!
シオン
シオン
しょーがないなぁ……えいっ!
子ども
わぁ〜!本当にものが動いた!
あれから、10年の月日が流れた。

ラギ兄は去年、名門魔法士養成学校・NRCに入学した。

私はラギ兄の代わりにバイトなどをするようになり、合間には近所の子どもたちと遊んだりもしていた。
シオン
シオン
ただいま〜
おばあちゃん
おかえりシオン。
そういえば、お前宛てに封筒が届いていたよ
シオン
シオン
え、なんだろう……?
この間申し込んだバイトの合否通知かな?
───なんて思っていた、けれど。
シオン
シオン
こ、れ……!
見覚えのある、黒い封筒。

丁度去年、同じように届いていた人を、私は知っている。


見間違えじゃない。でも、間違っても私に来るはずがない物だ。




だって、これは───
シオン
シオン
ナイトレイブンカレッジの、
入学許可証………!?





どういう事……?

確かに、私にも魔力はある。

けど、あそこは男子校のはずなのに……。
シオン
シオン
一体、なんで……
シオン
シオン
と、とととりあえず、ラギ兄に知らせないと……!
そして、ホリデーに入り、ラギ兄が帰ってきた。
ラギー・ブッチ
ラギー・ブッチ
ばあちゃん〜、シオン〜、ただいm
シオン
シオン
おかえりラギ兄早速だけどこれが問題の封筒だよ!!!!
ラギー・ブッチ
ラギー・ブッチ
うおっ、急にまくし立てんなって!
挨拶くらいさせろッス!
シオン
シオン
ご、ごめん……
ラギー・ブッチ
ラギー・ブッチ
───で?その封筒が、例の?
シオン
シオン
うん。学園長さんは、何て?
ラギー・ブッチ
ラギー・ブッチ
シオンから手紙をもらって、まさかと思って学園長に確認を取ったんスけど……
ラギー・ブッチ
ラギー・ブッチ
──間違いじゃ、ないらしいッス。その封筒は、本当にシオン宛のやつらしい
シオン
シオン
えぇ……!?
シオン
シオン
(大変なことになったかも……)
その日の、夜。

私は寝付けずに、夜風に当たって星を眺めていた。
シオン
シオン
うーん……
あの後。

困惑する私に、ラギ兄は、

『学園長は、シオンの意思で決めていいと言っていた』

と伝えた。
シオン
シオン
(確かに、魔法は学んでみたい。あの名門のNRCから来たんだから。……でも、おばあちゃんを1人にさせたくない。それに…女だってことも、あるし)
シオン
シオン
………どう、すべきなんだろう


おばあちゃん
寝れないのかい、シオン?
シオン
シオン
!おばあちゃん……
シオン
シオン
ごめん、起こしちゃった?……もう、寝るよ
おばあちゃん
──迷っているんだろう?入学のこと
シオン
シオン
ッ!
シオン
シオン
魔法は、学んでみたいとも思ってる。けど……



──気づいて、しまった。

女だからとか、おばあちゃんを1人にしたくないだとか、色々理由をあげていたけれど。



本当は、



私を受け入れてくれたみんなから、──おばあちゃんから離れるのが、怖いんだ。
シオン
シオン
……
おばあちゃん
……悩む気持ちも、分からなくはないよ。
だけどね、シオン。気楽に考えてもいいんじゃないかい?
シオン
シオン
え……?
おばあちゃん
お前はこの先の長い人生で、色々なことを経験していく。今回のことも、その経験のひとつになるだけさ。……でも
おばあちゃん
もし、合わなかったら。そん時は、退学届けを出して、またここで別のことに挑戦すればいいさ。………だからそんなに、重く考えるものじゃないよ
そう言っておばあちゃんは、シシッといたずらっぽく笑った。
シオン
シオン
経験の、ひとつ……


おばあちゃんの言葉を聞いて、少しづつ気持ちがまとまってきた気がする。

私…………やってみても、いいのかも。
シオン
シオン
……ありがとう、おばあちゃん。
シオン
シオン
私………NRCに、入ります

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