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第70話

神と、神と、
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2026/01/25 13:56 更新
ナニカから逃げてきた鬱とショッピ、チーノはトントンの所にむかった

三人に気づいたトントンは一瞬困惑したものの、鬱とショッピの強張った表情から何かを察したらしい

チーノをひとまず床に寝かせ、状況を確認する
トントン
何があった?グルさんはどうしたんや
鬱先生
俺が見に行った時、エーミールみたいな変なやつがグルちゃんを引きずってて、それで、
トントン
まて、エーミールみたいな奴ってなんや。
ショッピ
気配は確かにエミさんなんすけど、話し方や声が違うんです。あと体から常に強い力が漏れ出てる感じです。そいつにチーノがなんか声かけられてから倒れて......
トントン
声をかけられただけで?
ショッピ
はい
見たことを全て伝えていくにつれ、トントンは表情を険しくしていく
鬱先生
今はピーくんに任せてこっちに逃げてきたんや
トントン
......なるほどな
トントン
二人はここでチーノを見ててくれ。ちょっと見てくるわ
鬱先生
トントンだけで大丈夫?結構やばいであいつ
トントン
つっても、他に城内にいるのはしんぺい神とゾムと兵士ぐらいであとは外出中やろ。しんぺい神は武闘派じゃないし兵士を巻き込むわけにもいかん。ゾムの部屋までは遠い。やから俺が行く
鬱先生
でも......
ショッピ
トントンさん、早まるのは良くないと思います。逃げた俺たちがいうことではないけど、グルッペンさんが被害に遭ってるならより慎重にいかないと
ショッピの言葉にトントンは少し力をぬき、大きくため息をつく
トントン
はぁ......、そうやな。その通りや。すまんショッピくん、大先生。最近......ここ数年でいろんなことが起きて、俺がどうにかせんと、って思い込み過ぎてた
よし、とトントンは二人に向き合って作戦を練り始める


トントン
まずは人手を増やす。ショッピくんはしんぺい神のところに行ってここに呼んできてくれ。そのあとゾムの部屋に行って、おらんかったら無理に探さんでええわ。
大先生は外に行って城下街におるはずのロボロと兄さん呼んでこい。十分探しておらんかったら諦めて戻れ。兵士使うんやったら少人数にな。なるべく国民にパニックはおこさんように
あと、二人とも図書館には近付かんでな
俺はどうにかしてチーノを起こす
ショッピ
了解です
鬱先生
りょーかい
二人は指示を受けてすぐに駆け出して行く
その背中をトントンはじっと見つめていた
















ロボロ
おーい兄さん、薬草買えた?
手にたくさんのビンやら骨やらを持ったロボロと兄さんは現在、しんぺい神からのおつかいのために城下街を歩いていた

兄さん
やっと買えた。まさかいつものところが品切れとはね。
ロボロ
せやなぁ、えらい長くなってしまったし、どうせやからみんなにお土産でも買うか?食後のデザートに
兄さん
そうしよっか。今日はトントンがグルッペンに書類やらせるって言ってたし、甘いものたくさん買っておいたほうがいいよね
そのまま、グルッペンとオスマンお気に入りのスイーツ店に入ろうとする二人に兵士が声をかけてきた
兵士
ロボロ様、兄さん様。お時間よろしいでしょうか

ロボロ
なんや。所属を名乗れ
兵士
対物理遠距離第二部隊所属です。鬱様がお呼びでして......急いできて欲しいと
兄さん
要件はそれだけ?
兵士
はい。とりあえず見つけて連れてこいと言われました

ロボロ
なんか......急用っぽいな。急いで帰ろか
兄さん
だね。君これ持って城に戻ってね
兄さんは兵士に二人が持っていた荷物を全て預ける
兄さん
城に着いたら俺のとこ......対尋問第一部隊に預けておいて
兵士
承知いたしました!





城に着くと鬱が出迎える
鬱先生
よかった.....もう九分やん
兄さん
なにが?
鬱先生
気にせんといて。とりあえずついてきてや
ロボロ
なんの用事なん?これでしょーもなかったらシバくからな
鬱先生
後で話す。あとエーミール見つけたら距離取れよ。絶対近づいたらあかんから。声もかけんでな
ロボロ
待って待って、話がわからへん。なんでエミさん?
兄さん
エミさんに何かあったの?
鬱先生
後でまとめて話すから......今はちょっと我慢してくれ。時間が惜しいんや
兄さん
......。
ロボロ
お、おぅ......すまんかったな
兄さんが下を見ると、鬱の足が少し震えているのに気づく
鬱は消耗した様子でリビングへ続くドアを開ける
鬱先生
えっ
そこにはトントン、ショッピ、しんぺい神、ゾム、横たわったチーノの他に、同じく横たわったグルッペンと拘束されているエーミールがいた


トントン
大先生、ありがとな
鬱先生
な、なんでエーミールここにおるん?お前ほんまにエーミールか?
エーミール
はい......そうです


トントン
まずは順を追って話すわ。三人はテーブルに座ってくれ


トントンは先ほどまでのことと追加でショッピが医務室ち行くとゾム、エーミール、意識のない状態のグルッペンがいたこと

ゾムからエーミールっぽいナニカと交戦してよくわからないが一応エーミールを返してもらったこと

グルッペンとチーノの意識がしんぺい神に見てもらってもまだ戻らないこと
エーミールはとりあえずまた乗っ取られる?可能性があるため体を拘束していることを話した



トントン
とまぁ、こんな感じや
トントン
ひとまず、そのナニカ......ゾムがいうに概念存在の神のようなやつはどっか行ったけど、二人が目を覚まさんのがな。
鬱先生
いや......どこにも行ってへん
ショッピ
え?
鬱先生
見とる......見られてるんよ、俺。ずっと近くおるんや
ゾム
なぁ、大先生
ゾムがぼんやりとした表情でいう
ゾム
あいつ、ピーくんのこと見て同胞の下僕や言ってたんよ
ゾム
ピーくんって、言えば大先生の下僕みたいなものやろ。なんか知らんの?


鬱先生
同胞....?いや、俺はなんも、
しんぺい神
はじめまして・・・・・・。ヒトの子
しんぺい神の口から、女のような、子供のような音が響く

皆は体を動かせなくなり、しんぺい神の体から漏れる力に吐き気を催す




調和ノ神
ワタシは調和の神。秩序の神と万物の神と等しく存在するモノです
あとがき

力尽きました

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