私の家系は代々引き継いできた大きな会社の社長の家系だった。
私は長女で生まれた時から社長の子供として優遇されてきた。
「あの子かしら。社長の子供さんって。」
「あら。ほんと。おしとやかなこね。」
「あの子が後に社長になるのかしら?」
最初は美味しいご飯に恵まれた環境、習い事も勉強も楽しかった。
最初に違和感が来たのは習い事の時。
テーブルマナーについて教わっていた時だった。
スッ…
パシッ!!!!!
手に激しい痛みが走る。
そして持っていたフォークとナイフが高い金属音を立てて床に落ちる。
、、、きっとなにかの間違いだ。
私が習い事が嫌なことなんてなかったはず。
その日一日中は習い事が憂鬱で仕方なかった。
「なんでこんなことも出来ないのですか?」
「私はあなたにそんなこと教えていません!!」
「あなたは私たちの子なのよ、社長になる身としてしっかりしてちょうだい?」
「遊びに行くだと?ふざけるな。今日も勉強しておけ」
中学生の頃から全部嫌になってしまった。
口うるさい習い事の先生も嫌い、過度な期待を持ってくるお母さんも厳しいお父さんも嫌い。
そして出来心でしたのがリスカだった。
自分の血を眺めていると安心した。
切る時は快感で満たされる。
私は社長になるんだ。
いや、ならなければいけない。
お父さんお母さんのために。
、、、、お父さん、と、お母さんのため、?
なんで2人のためにやらなきゃいけないの?
なんでみんなの期待に応えなきゃいけないの?
そんな気持ちは隠して学校や人前、家では優等生に振舞っていた
そんな気持ちを抑えて、夜にはこっそりリスカを繰り返していた。
こんな辛い中生きてたなんて思わなかった。
まぁ、初めてみんなとあった時はびっくりしたけど。
アンケート
夢主は過去をいつ公開する?
次回公開しちゃえ!!
89%
最後の方で公開しちゃえ!!
4%
作者に任せる!!
7%
投票数: 70票
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。