第4話

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2024/02/02 15:07 更新
あれから何度も検査をした
間違いなんじゃないか。
どこかでミスをしてるんじゃないか。
そう言って医者も呆れるほど検査をした
微かな音だけが聞こえるため
自分が耳元で布団を擦った音だけが聞こえる朝に
毎日毎日嫌気がさす
喋る練習だって死ぬほどした。
でも結局喋れるようにはならなくて
こんな生活を続けること2ヶ月。
治ると言われた約束の日だった
「異常に治るのが遅いです。」
「もしかすると1〜2年かかるかもしれません。」
(なまえ)
あなた
"何をしても治らないんですもんね。"
(なまえ)
あなた
"仕方がないですよ。ありがとうございました。"
「はい。また来週。」

治る希望も消え去って
私はこの耳と共に過ごしていくことが決まった
いっそのこと切り落として捨ててしまいたいけど
そんなことして辛いのは自分だと気が付いて辞めた
(なまえ)
あなた
はぁ、
唯一綺麗にできるため息
立派なため息をついて帰路につく
補聴器をつけてイヤモニ気取りで鼻歌を歌う、、
いや、歌っているつもりだ。
(なまえ)
あなた
〜〜♪〜
ドンッ
前から歩いてきた男性がこちらに気付かず、
綺麗にぶつかってしまった
私も気付かなかったから仕方がない
耳元で服と服が擦れる音がして
謝ろうと思ったけど言葉が伝わらないから、
どうしよ、
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あ、、ごめんなさい大丈夫ですか!?
口が早くて読み取れない
なんて言ってるんだろう、
、、この人が難聴者に理解がなかったらどうする?
いや、その時はその時だ。
(なまえ)
あなた
おえんああいごめんなさい
h
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あっ、、
すると男性が気づいたのか
必死にジェスチャーをしてくれた
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"み み、きこえない ?"
私は必死に頷いた。
(なまえ)
あなた
コクン。
h
h
"ごめん なさい。 怪我は ない ですか?"
難しいであろうジェスチャーを考えてしてくれていた
人にも迷惑をかけるのかこの耳は。
そう思いながらも怪我はないのでうなずく
(なまえ)
あなた
コクン。
h
h
あっ!!
すると男性は重大なこと気がついたようにメモを取り出して
文字を書いて見せてくれた
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"筆談ならできますか?"
(なまえ)
あなた
"はい"
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h
"本当にごめんなさい。"
(なまえ)
あなた
"全然大丈夫ですよ"
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"お詫びをしたいので名前と連絡先欲しいです"
(なまえ)
あなた
"そんな大丈夫ですよ!"
h
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"いえ、俺が大丈夫ではないので。"
(なまえ)
あなた
"なら、、あなたのフルネームです。"
(なまえ)
あなた
"電話番号 ×××-××××-×××です。"
h
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"ありがとうございます!"
h
h
"俺はハン・ジソンです。"
h
h
"気をつけて帰ってくださいね。では。"
(なまえ)
あなた
"ありがとうございました!"
手を振ってくれたから返しておいた。
、、、耳が聞こえないのも、案外いいかもしれない
あなたの名ちゃん耳が聞こえないとイケメンとたくさん会話ができることに気がつきました

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