第2話

恋? 〜私side〜
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2023/06/12 13:21
先生
今日から新しく転校生が来たぞ!
自己紹介よろしくコソッ
先生の声が耳に届き、はっと我に返った。
やばい…見とれてた。
???
自己紹介?…軽くでいいか?











石神千空
俺は石神千空。趣味は科学だ。
ま、今日から宜しくな。
、、、かっこいいなぁ、、、
柄にもなく、こんな事を考えてしまう。
早くなる鼓動で胸が苦しくなる。
先生
じゃあ千空、君はぁーーー……そうだな…
あなたの下の名前の横で良いだろ
先生
教室の端の空いてる席だ。
あなたの下の名前、学校案内とか、宜しく頼む
………は…??
あなた
へ?!?!
先生
?なんか嫌な事でもあったか?
あなた
い、いいいや無いですけど…
石神千空
宜しく
石神くんが私の真横に座る。
間近で見るともっとかっこいい…

どんどん熱くなる私の頬を冷ますのに精一杯で、
代数の授業なんか、まるで耳に入らなかった。






















これが私の初めての夏の始まりだった。















石神千空
……なぁあなたの名字
あなた
んえっ!?ど、どうしたの?石神くん…
千空くんと話す時、いつも少し意識してしまう。
他の男の子と話す時はそんな事なかったのに。
石神千空
えーと、数学の課題って先生言ってたろ?
今までの範囲教えてくれ
あなた
あ!あぁ…うん!
ページ数を教えている間の反応が知りたくて、ちらっと上を見る。
ルビーみたいな綺麗な赫が私を捉える。
石神千空
?どうかしたか?
あなた
…っ!なんでもない!//////
石神くんとの距離が数センチしかなくて、
私の鼓動の音も聞かれてしまう気がしてぱっと離れる。
石神千空
?そうか…ありがとな
石神くんがそっぽ向いてくれて、寂しい気もするけど、ちょっと安心した。






私ばっかり、ドキドキしているみたいで、恥ずかしい。
友達
どしたん?顔真っ赤よ?
あなた
え?!そ、そうかな…
友達
…!まさか、石神くんに惚れたかぁ?ニヤ
友達
たしかにかっこいいもんなぁ?ニヤ
あなた
違うしっ!!!////////
こんなの心臓もたないよっ…!!///////

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