夜の1時。
いつものように自室で日記を書いていた。
たまには過去の日記を見返そうと思い、遡ってみた。
あの時はボスキがユーハンを試した時、とても緊張感が全身に走った。もしかしたらこの2人の関係は最悪になってしまうとか思った。
そしてかなり前の日記まで来た。
すると1枚の絵が出てきた。
それは、かなり前に私が描いたものだ。
そして見た瞬間に何を描いていたのか分かった。
それは、まだユーハンが軍隊の元少佐だった頃だ。
髪も長く、うろ覚えで描いたのだろうか。
所々消したあとがすごく付いている。
私はこれをどのような気持ちで描いたのだろうか。
ユーハン自体がそうな訳では無いが、元は敵だった。
サルディス家の軍隊の少佐だった。
私も初めはユーハンが悪魔執事になった時は
少し驚きを隠せずにはいた。
その頃完璧に信頼していた訳じゃなかったから。
ボスキが怪しんだり睨むのも無理は無い。
今はきっと前よりかは信用したほうだ。
ノックを忘れたユーハンが入ってきた。
急に話しかけられたので驚きを隠せずに居た。
すると持っていた絵を誤って落としてしまった。
その絵は狙いを定めたかのようにユーハンの足元へ。
スッ…
ユーハンが落ちた絵の紙をとって裏返す。
ユーハンは優しく微笑んだ。
違う。ユーハンが裏切った訳じゃない。
でも、口からは裏切られた。と出てしまった。
慌てて口を塞いだ。
するとユーハンの表情が強ばった。
ユーハンが顔を暗くして口の近くで震える主様の手を優しく握ると手を絡め、乾き切った笑顔で見つめる。
脳内にその頃が本のように流れてきた。
その時、バスティンのことも脳内を駆け巡る。
もう思い出したくもないのに...
脳内に絶望がうろついた。
主様は頭にズキンッと痛みが走る。
頭を急に抑え、左手でユーハンの袖の紐を強く掴んだ。
ユーハンは必死に主様を呼ぶ。
バスティンの絶望が蘇り、ロノの傷だらけな身体を思い出す。
すると担当執事のボスキが風呂から戻ってきた。
ガチャとドアの開く音がした瞬間、
ユーハンの顔は青ざめた気がした。
咄嗟にユーハンがしゃがみ込んで主様の背中をさする。
そしてユーハンと主様が居ることに気づいたボスキ。
今まで聞いたことの無い大きな声で冷や汗をかくユーハン。きっとユーハンは主様が急に様子がおかしくなったのは自分のせいだと思い込んでいる様だ。
代わってボスキが主様を優しく包み込む。
まるでユーハンから守るようにとてもじゃないほどに強くユーハンを睨んだ。ユーハンの沈黙が続けば続くほどボスキのひんやりとした義手の拳がギシギシと音を立てる。焦る主様。冷や汗が止まらぬ中、自室では冷戦が続いている。
信用していたはずの2人なのに、
ボスキのぼろが出てしまった。
慌てて言葉を詰まらせるも、ユーハンの心はズタズタ。
まだ完全に信用しきれていないのだろうか。
ユーハンへもう手が出そうになっている。
ユーハンが静かな自室で涙した。
ボスキも驚き、慌てて訂正しようとアタフタ。
ガチャ
ハナマルは寝起きなのか白シャツにズボンで部屋に現れた。周りを見渡すも、状況の整理がつかない。
その場でとにかく固まるハナマル。
ハナマルは主様に直ぐに近寄った。
ハナマルは軽々と主様をお姫様抱っこした。
そしてとりあえず首突っ込まずにルカスの所へ。
コンコン
主様は薬を飲まされそのままルカスの部屋に。
ルカスも気になったのでキッチンにいたロノに主様の見守りをお願いし、そのまま別邸へ。
なんだか部屋の中は和んでいるようだ。
終わり方中途半端ですみません💦











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。