今回は執事の皆さんがミスや喧嘩を起こして、
暴力をされそうになった時に主様が庇うというものです。いつか逆バージョンもだそうかと思ってます。○○の場合〜と短編が多く含まれたものです。
それではまた。
ベリアンの場合
今日はベリアンと2人で街に出た。
ベリアンが買いたい紅茶があるとの事で..
少し気になったのでついて行くことにした。
そうして奥へ奥へと進んでいると__
ドンッ
鈍い音がして急に前が空いた。
どうやら貴族とベリアンが衝突したっぽい。
ベリアンはすぐに貴族を心配した。
貴族「どこを見て歩いてるんだこの馬鹿野郎!」
あまりに急にベリアンに暴言を吐きだした。
ベリアンは動じなかった。
ベリアンは深々と頭を下げた。
その丁寧さが逆に癪に触ったのか貴族は顔を顰めた。
貴族「お前..この私を舐めているのかっ!?」
貴族「黙れっ..!!」
貴族は腕を振り上げてベリアンを叩こうとした。
思わず大きな声を上げて左頬にジンジンと痛みが走った。気持ちより身体が先に動いたってこのことなんだなと深く感じた。
貴族は急に出てきた私に驚いたのか黙り込んだ。
だがすぐ後に口を開けばまた暴言。
貴族「誰だお前は!そこをどけ!」
ベリアンが珍しく大きな声を上げて主様の袖を掴んだ。
少し微笑んでベリアンの方を見た。
ベリアンは静かに涙を流した。
貴族は私を見るなり機嫌を悪そうにした。
あまりにも腹の底が煮えたぎるような怒りを覚えたので思いっきり睨み返した。
貴族は私の目を見てすぐに焦ったように去っていった。
ベリアンは主様の袖を持ったまま離さなかった。
急いでその場から去ってDevil`s palaceに戻った。
ベリアンは焦って下を見ているだけだった。
ベリアンはまた泣きそうになって目に涙を溜めた。
私はベリアンの頬に手を当ててニコリと微笑んだ。
唇をグッとかみ締めて涙を堪えるベリアン。
そう一言掛けるとベリアンはふっと堪えきれなかったのか涙を流した。自室で2人。
ベリアンは椅子に座りながら泣いていた。
初めて見るベリアンの表情には驚いたけれど
まだまだ人なんだなと感じた。
ロノの場合
食材が切れたとの事で久しぶりにロノと外に出た。
ロノは大柄で人助けが好きな優しい子。
一緒にいると暖かく感じる。
ロノの隣を歩くのはいつも緊張する。
そんな何気ない会話を交わしていたが、一気に暗い雰囲気へと真っ逆さまになる。
男の子「あ..ロノ兄ちゃん..」
自分から発言しておいて状況のおかしさに気づく。
だって目の前には..ルキくんしか居ない。
ルキくんは答えにくそうに下を向いた。
私とロノは全てを察した。
後から聞いた話だけどリズアちゃんには持病があって、
数日前にそれが悪化して亡くなったそう。
男の子「ロノ兄ちゃんのせいじゃないよ!リズアはもう食事が喉を通らないほどもう最期の方だったんだ。でもリズア言ってたよ。ロノお兄ちゃんのご飯美味しかったよって..言ってたよ..」
ルキくんは必死に涙を堪えて最後まで言い切った。
小さいのにそんなに心が篭っていて優しい男の子は初めて見た。初めて知ったけれどとても感動した。
ロノも涙を堪えて最後はニッコリ笑った。
ルキくんにお菓子を与えてロノは俯きながらその場を去った。
無理に笑顔を作っているのが丸わかりだった。
すごく笑顔がぎこちなくてきっと心の中で自分を責めてるんだろう。
ロノは少しぎこちない笑顔が自然な笑顔になっていく。
すると前から大柄な男が歩いてきた。
ロノを見るなり私達の目の前で止まった。
よく分からずロノは気づかずに男にロノはぶつかった。
男 「前を見ろこの野郎っ!!」
ロノは慌てて立ち上がり頭を下げた。
リズアちゃんの事で頭が混乱していたのか、
珍しくロノはすぐに頭を下げた。
男 「お前..悪魔執事じゃないか..」
男はどう言った感情で言ったのかは分からないが
少しだけニヤリと男は笑った。
男「なるほどなぁ?悪魔執事は前も見れないほど馬鹿な奴だったかぁ(笑)」
分かりやすく舌打ちをした。
男「そういえば最近失敗だらけだなぁ?主が来てからずっとそうじゃないか?もしかして主が災いを呼んでるんじゃないかァ?」
男は私の事まで悪く言い出した。
別に自分のことは気にならなかったが、ロノはそうでもなさそうで、今にもぶちギレそうだった。
男「あぁ?やっぱりお前ら執事は主様のことにしか目がないんだなぁ(笑)だから天使狩りなんて出来ねぇんだよ!!」
そう言うと男はロノを殴ろうとした。
大きな思い石のような拳を振り上げた。
あまりに突然の事でまた私は身体が動いた。
あんな大きな石のような拳を頭に食らったら...
まず意識を失うのは当たり前だ。
それでもロノが傷つくのが嫌で、立ち尽くしていた
足が動いた。気づけば私はロノの前に___
ドカッ
鈍い音が響いた。人通りは少なく周りには誰もいない。
ロノが塞いでいた目を開けるとロノは無傷。
目の前には焦った表情の男のみ。
ロノはよく分からず男の視線の先に目をやった。
その瞬間ロノは呼吸さえも忘れるほど青ざめた。
男は焦って走り去った。
ロノの前に広がる絶望の景色にロノは動かずにいた。
もちろん主様から返事は返ってこない。
ロノは泣き叫んだ。
悪魔化するんじゃないかと思うくらいに。
すると後ろからムーの声がした。
ムーも同様に言葉を失い、固まった。
ロノは目の前で絶望を味わっているムーを見ると
ロノはすぐに目覚め、冷静に行動した。
バスティンの場合
ロノがDevil`s palaceを留守にしているため皆で
好きなご飯を食べることになった。
私はバスティンについて行ってみることにした。
フルーレの作る服はなんだか腹出しが多い気がする。
それでも綺麗で細かく作り込まれた服は好きだ。
街に出ると街はいつもどおり活気に満ちていた。
10分後
20分後
??「そこのねーちゃん」
??「こんな所で何やってるのぉ?良ければ一緒にブラブラしない?」
??「釣れないなぁ?いいじゃんか〜」
変な男に絡まれしつこく誘われた。
意地でも断ったがその男は私の腕を掴んできた。
男「行こうよ?ね?早く。」
男「言う事聞かないとさ..?」
必死に抗おうと手を引いた。
でも力が強く、なかなか抜けない。
そんな抵抗する私に痺れを切らしたのか、
男は私の頬を思いっきり平手打ちした。
男「言う事聞かなきゃ?言っただろ。」
男は怖い目で睨んできた。
怖くて私は後ずさりするのみ。
すると奥からバスティンがやってきた。
男「いやぁこの子が倒れそうだったから支えてたんだー」
男は思いっきり嘘を息を吐くように着いた。
バスティン。気づいて。助けて。
強い力で握られる私の手。
痛くて仕方がない。涙が出そうなくらい。
男「え?」
男は困惑していた。
男「調子に乗りやがって!」
すると男はバスティンの方へ向かった。
バスティンは攻撃を交わしてゆっくりと
私の方へと近づいてきた。
男「この馬鹿者がっ!」
どうしたかと思えば急にナイフを取りだしては
バスティンに突き刺そうとした。
バスティンを押し倒して私はバスティンを庇った。
シャキッ
ナイフは私の肩を通った。
左肩に切り傷を負ってしまった。
悪魔化以来聞いた事のない強い声に少しびっくりした。
バスティンは怒った表情で男の意識を無くした。
そう言ってバスティンに抱かれたままDevil`s palaceに戻りルカスの治療を受けた。
こういう系以外に難しい。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!