夕方、食材が少なくなって来たので今日はボスキが買い出しを頼まれたそう。
少し外に出たい気分だったから
私はボスキについて行くことにした。
後からボスキに全部やらせるのはなんか不安だからという信用が一切ない理由からロノも付いてくることになった。
美味しそうなお肉などを少し奮発して買ってしまった。
いい匂いがする..早くロノに調理して欲しい。
ニヤニヤと肉を見つめるボスキを見るとなんだかこっちまで幸せな気持ちになってきた。
野菜を買いに行っているロノと合流するためにロノを探した。
元気な声で肉をワクワクと待つムー。
そんな楽しい瞬間はふと終わってしまった。
路地裏の通路から泣き声が聞こえた。
声を頼りに入り組んだ路地裏を進む。
しばらくすると傷だらけの男の子が倒れていた。
意識はある模様だが少し会話がままならない。
男の子「誰...」
男の子を呼び、心配していると後ろの路地裏から足音がした。確実にこちらに向かってきている。
それに気づいたボスキは主様を守るように立った。
すると右側から男がボスキを殴った。
ボスキは右側が見えないため、その場に倒れ込んだ。
男の子「ひっ...」
視界には頭から血を流したボスキが映る。
仮面から滲み出る赤い液体。
あまりに突然の出来事でムーも私も言葉を失った。
??「もう誰だよこのめんどくせぇ男はよ」
目の前には斧を持った男が突っ立っていた。
男はボスキの長い髪を持ち上げてはその場にポイッと投げ飛ばした。
男 「オレは今からこの男の子を売りに行くんだよ..」
男 「変な邪魔されたら困るなぁ」
男の子「うぅ..やめて..」
男「まずは俺たちを見た君を消さなきゃね」
そう言って男は私を見下して向かってきた。
男 「喋る猫じゃねぇか。変なの。」
すると男は躊躇いもなくムーを掴んで壁に投げ飛ばした
ムーは大きな衝撃に耐えることが出来ず意識を失った
男「ごめんねぇこうするしかないんだよ。」
男が斧を振り上げた瞬間私は死を覚悟した。
微かにボスキの意識があった。
ボスキは男の足を思いっきり引っ張った。
男「おっと..」
ドカッ
一方その頃ロノは..
危険な状態な3人を知る由もなくロノは3人を探していた。
男「うっ!?」
主様は男のみぞおちに勢いよく蹴りを入れた。
すると男はその場に倒れ込んだ。
男の子「お姉ちゃんすごい..」
男の子が驚いた様子でポカンとしていた。
あそこのおじさんは街の警備をしている人。
男の子「わかった!ありがとう!お姉ちゃん!」
タタッ!
男の子は勢いよく走っていった。
走るその背を見ているとなんだかほっとした。
ボスキの体を揺すっても返事はない。
まさかと思い、首に手を当てて脈を確認した。
脈はあったが早くルカスに見てもらわないと..
ボスキを抱きムーも運び出し、ロノを探した。
ロノ&主様「あ!!」
大声を上げて主様を心配するロノ。
その目は曇りなき眼で純粋無垢だった。
そして私はロノに事情を全て伝えた。
せめて自分だけでも意識がないと2人が死んでしまうと思い、必死に意識を保っていたがロノが来て安心したせいかふっと力が抜けてしまいその場で意識が遠のいてしまった。
一通りの少ない道でどうすればいいか迷うロノ。
するとたまたまベリアンが通りかかった。
傷だらけの主様が目に入ったのかベリアンは固まった。
ロノの口から何があったかを説明した。
ベリアンは理解し、すぐに屋敷へと運び込むことに。
キィ..
Devil`s palaceのドアが開き、
玄関にはハウレスの姿があった。
ハウレスも絶望したかのような表情を見せた。
ベリアンが簡単に事情を説明し、ルカスの部屋へ運び込んだ。
ルカスはベリアンの肩に手を当て、落ち着けようとした。
だがルカスでさえも想像以上だったのか傷だらけのボスキの姿に絶句した。
幸い命に別状はなかった。
ボスキとムーは2日後に目を覚ましたが主様が目覚めない。
そして2週間がたったある日
主様の意識が戻った。
ロノは泣きながら主様を抱きしめた。
声を聞き付けて他の執事も続々と部屋に入り、
安堵の表情を漏らした。
執事一同 「良かった...」
涙ぐんだ声で主様に必死に謝るボスキに少しびっくりした。
そうして今回の事件は周りの人を多く巻き込むことなく丸く納まった..?っぽい。
男も男の子の人身売買の発言から指名手配され、
無事捕まったらしい。
とにかくロノやボスキに何も無くてよかった。
ボスキは何かはあったけど..生きててよかった。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。