ここはどこか、生き残った人数は、
他の人は、何でこんなことに。
分からない、何も。
自分が目を覚ました時には、
周りを見るともう数人、起き上がっていた。
ここは…
広場?それと奥の方には
数段上がって高そうな椅子が1つ
自分たちの位置は広場の真ん中ぐらいで
なにかアニメで見たような円が描かれている
正面に椅子、左右に扉、後ろに大きな扉
天井には大きなシャンデリアが3つ。
みんなはまだ混乱している様子に見える。
ここは室内、だとしたら少なくともここを建てるほど頭が使える動物がいるはずだ。それが自分達と同じような人間であれば助かるのだが…。
正面に椅子があるとみて真後ろの大きな扉が開き始める。
ギギギギギ
内側から扉を押す2名の騎士。
二足歩行で両手を使って押しているとなると人間だとみて相違ないだろう…多分。
なんといってもこんな環境では悪魔や天使が出てきたっておかしくない。
少し遠いため扉の奥に目を凝らしてみる。
何人かの騎士が隊列を成していて、先頭に金髪の女性。騎士と比べて背が低く、華美な装飾をしていて綺麗だと思う、金髪に白のドレス、堂々とした歩き方。
自分たちにどんどん近づいてくる。
周りも近づいてくる騎士達に釘付けになってしまう
その時に脳裏によぎるのは眠る前の光景(錆びた騎士に首を切断されていくクラスメイト)。
女子生徒からは悲鳴の代わりに声にならない鳴き声のような音が出てしまう
何時間眠っていたのか上手く足が動かなかったり、
足が未だに眠っている生徒の下敷きになって動かせなかったりして下がることが出来ない
ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ
コツ コツ コツ コツ
自分達から4mほど離れた位置で女性が止まる。
それから後ろに率いていた騎士達が自分たちを取り囲む。
騎士が自分達を円になって囲むのが終わり、静かになると
金髪の女性は髪をたなびかせ、右手に持っていた紙を見て、少ししてからこちらを一瞥する。
この女性…いや少女?女児?は確実に自分達よりも幼い。それとも幼く見えるのか?
身長も140くらいで体型が…女児そのものだ
声も高いというより幼い感じだし
ざわざわ、がやがや
後ろの方の、アリーナ次期女王から離れた側の1人の生徒が勢いよく立ち上がる。
違和感…
アリーナ次期女王の言葉になにか引っかかることがある。
「従う」という言葉。
敬語で語っているはずなのに言いたいことは従えということだ。
眠る前の光景から中世だと思う。
あぁ、そうだ中世ヨーロッパでは奴隷文化が存在した、武力で俺たちを、異国民…異星人と言っていい俺らを使うつもりなのか。
一瞬だった
高野の首が
宙を舞うのは…
起き始めてから数十分は経っているから声もよく出せる。叫び声があちらこちらであがる
アリーナ次期女王…
ただ立っているだけじゃなくて
何かを隠そうとする動き?
ちらりと左手に握るなにかが光った気がする。
高野の首を切断される瞬間、みんなの視線は立ち上がった高野に向けられていた。
おかしいんだ
騎士が動いてもいないのに、首が飛んだことが。
断面も綺麗に切れている。肉だとか骨だとかに影響されず切れている。
主に女子生徒の叫び声などの騒動は
騎士が剣先を向けることで静かになったようだ。
そのままアリーナ次期女王による
この国の現状を伝えられる
魔王は数百年前に自分達と同じように召喚された者達によって討伐されたこと。
魔王は人間だということ
原理的に魔王が生まれることはもうないということ
今では国同士の争いが耐えず、召喚されたものを主戦力としていること
大まかに言うとこんなものだ。
それぞれの説明は複雑だった。
アリーナ次期女王は俺らから見て左手の扉へと歩き出す
従うままにアリーナの少し後ろを歩く。
ふと後ろを見ると
騎士が後ろから催促しているのがみえる。
数えてみると
生き残ったのは13名。
たった13人、何に使われるのか












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。