初めて君を見た時今までに感じた事のない何かを感じた
舞って散っていく桜の様に儚い君に一瞬にして心を奪われた
春の風が吹き抜けていくその瞬間彼女と目があった
微かに微笑む君の姿をずっと見ていたかった
高校での新生活
まだ汚れていない綺麗な教室の黒板には先生が書いたであろう黒板アート
(すご、桜じゃん。)
その絵を見て朝の彼女を思い出す
(あの子何組なんだろ、)
「凄くね?!この絵、朝から頑張ったんだろうな〜」
急に後ろから飛びかかられる
「うおっ!びっくりした〜ガリさんじゃん」
「おはよーみずっくん」
「おはよう」
知ってるやつがいて少しテンションが上がった
「はしもっちゃん達は?」
「はしもっちゃんとさくちゃんは3組、優斗は1組だった」
「優斗だけ離れてんだw」
せっかくなら一緒のクラスが良かったがまあ無理だろう
緊張から少し解放された
「そうw可哀想だよなwwなんで俺だけって言ってたww」
「あー想像つくわw」
そんな事を話していると1番窓際、隣の席に人が座った
「えっ」
隣に座ったのは朝の彼女だった
「何、知り合い?」
急に声を出したりしたからだろう
ガリさんがそう言った
「いや、べ「朝」
凛と透き通った様な君の声が上がった
「朝、お会いしましたよね。昇降口で」
その言葉に心が跳ねた
鼓動が早まっていくのが自分でもわかった
「あっ違ったらすみませんっ勘違いかも、」
可愛らしいおっとりとした口調
「いや会いました、よ」
「本当ですか〜良かった〜」
「なんでそんな覚えてたんですか」
「そりゃあ覚えてますよ〜あんなに見てくるんですからそれに記憶力いいんで」「ふふっ」
くすっと君は笑った
「はーいホームルーム始めるから席つけー」
「えっもうっ!?みずっくん後で詳しく聞かせろよ」
そういいながらガリさんは自分の席に戻って行った
先生まじでタイミングいい
だって多分今俺の顔真っ赤だから
いや仕方ないだろ今のは
覚えられてたんだよ
てか俺そんな見てたの?恥ずっ
やばいどうしよう
頭の中が嬉しさと恥ずかしさで混乱していた
「大丈夫?顔真っ赤w覚えられてたのそんな嬉しいんですか〜?」
いたずらっぽく笑う君
悔しくって俺も
「そっちこそそんな覚えてるなんて好きなんですか〜w」
流石に『好き』は攻め過ぎたかと思ったが
「そんな事無いですよ〜」
と言いながら前を向く耳が赤くなった姿にそっちこそ照れてんじゃんと顔がにやけてしまった












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!