第4話

【シーン4:外の闇夜】
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2025/07/10 08:00 更新
(夜風が吹き抜ける。工場の裏口から外へ飛び出す)

莉犬(息を切らしながら)「……ほんとに……外、だ……」

ななもり(警戒しつつ辺りを見回す)「警備なし。脱出成功、だな。」

(遠くで犬の鳴き声。空に星がちらつく)

莉犬(震える声)「こんな空、どれくらいぶりだろ……」

ななもり「……お前が見られるように、俺がここまで運んだ。」

莉犬「……なーくん……俺、まだ……生きてていいのかな……?」

ななもり(ゆっくりと笑う)「何言ってんだよ。ここまで来て、今さら。」

(車のドアを開ける音)

ななもり「行くぞ、帰る場所がある。」

莉犬(小さく笑って)「……うん。ただいま、って言えるかな……」

ななもり「……言えばいい。何度でも、俺が聞いてやる。」

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