第102話

安らぎの時間⑤宮田side
261
2019/12/02 06:46
そこへ着いたとき俺は建物の感じからして嫌な予感がしていた、しかしニカは。

二階堂
うおっ、すっげぇ~
宮田
えっ
二階堂
この時代にもこんな所があったんだ


(なんだと思っているわけ?)

二階堂
あれだろ?ほら昭和で言うディスコ
宮田
はっ?いやいや、ハハッ
二階堂
クラブ?あぁ~ジュリアナなんとかか


(どうみても違うでしょ)

宮田
なぁニカ
二階堂
ほら入ろ、早く
宮田
ちょ、待てってば


こいつは、さっさと中へと入って行き。

主人
いらっしゃいませ
二階堂
えっと、ここって飲んで騒げて遊べる所ですよね
主人
はい、お客様は酒を御所望ですか?ではこちらへ1名様お座敷へと御案内
へーい
二階堂
やったぁ~
宮田
おい


俺のことは、お構いなしにどんどん奥へと入って
行く。

宮田
マジかよ~
主人
お客様は如何なされます
宮田
俺?
主人
せっかくですから好みのおなごが宜しいのでは?
宮田
俺が好きなのは~タっ
主人
お客様1名お部屋へと御案なーい
かしこまりやしたぁ
宮田
ちょ、待って!まだ俺なにも


グイッと引っ張られ連れて行かれた部屋、そこは
いかにも妖しげで。

ここで、お待ちになってて下さいやし


(げげっ、赤い布団が敷いてある)

この光景どこかで見たことがあるような、そう思っていると襖が開き。

女郎
失礼いたします


(んっ?随分と派手な着物だな…って、ええっ!?)

宮田
ちょっ、ちょーっと
女郎
主さま?
宮田
おっ、俺はそんなつもりで来たんじゃない
女郎
あの
宮田
た…だ‥その…タマ‥が
女郎
わちきじゃお気に召しませぬか?
宮田
そっ、そうじゃなく、あぁ~なんで
こうなるんだよぉ


(どうしたらいい?)

「クックックッ」タマの笑う声が聞こえたような気がした「とにかく、なんとかして逃げ出さなくちゃ」あっちへウロウロこっちへウロウロ部屋中を歩き回っていると。

女郎
もしかして主さん厠屋へ行きたいの?
宮田
か…わや?


(そうか!)

宮田
あ…あぁ、どこにある?
女郎
そちらの廊下を出て真っ直ぐに
宮田
真っ直ぐだね、ありがとう


ダダダッと、部屋から飛び出し急ぎ廊下を「ふぅ~助かったぁ時代劇をやってて良かったよ」そう思い出口へ向かおうとした,次の瞬間。

千賀
うっ、わあぁーっ


「えっ、今の声は?」叫び声とほぼ同時に近くの
襖が開き。

千賀
勘弁してよ~
宮田
千ちゃん!?


出て来たのは着ている服がはだけた格好の千ちゃん「えぇ~なんでいるわけ!?」

千賀
わわっ、宮っち!?
宮田
どうしてここに?
千賀
そっちこそ、こんな所へ何しに
来たんだ!
宮田
へっ?
千賀
へっじゃない、お前とニカが
女郎
主さまぁーっ
千賀
やっべ
宮田
とにかく逃げよう
千賀
おう


ダダダダッ、俺達は走って走りまくり突き当たった所そこは「いったいここって何なんだ」まるで迷路みたいな中で翻弄され思った「覚えてろタマ」

でも、きっと何もできない俺はタマが大好きだから悪戯っ子なところも腹黒い部分、ツンデレなとこも。

(大好きだよタマ、世界で一番)




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