そこへ着いたとき俺は建物の感じからして嫌な予感がしていた、しかしニカは。
(なんだと思っているわけ?)
(どうみても違うでしょ)
こいつは、さっさと中へと入って行き。
俺のことは、お構いなしにどんどん奥へと入って
行く。
グイッと引っ張られ連れて行かれた部屋、そこは
いかにも妖しげで。
(げげっ、赤い布団が敷いてある)
この光景どこかで見たことがあるような、そう思っていると襖が開き。
(んっ?随分と派手な着物だな…って、ええっ!?)
(どうしたらいい?)
「クックックッ」タマの笑う声が聞こえたような気がした「とにかく、なんとかして逃げ出さなくちゃ」あっちへウロウロこっちへウロウロ部屋中を歩き回っていると。
(そうか!)
ダダダッと、部屋から飛び出し急ぎ廊下を「ふぅ~助かったぁ時代劇をやってて良かったよ」そう思い出口へ向かおうとした,次の瞬間。
「えっ、今の声は?」叫び声とほぼ同時に近くの
襖が開き。
出て来たのは着ている服がはだけた格好の千ちゃん「えぇ~なんでいるわけ!?」
ダダダダッ、俺達は走って走りまくり突き当たった所そこは「いったいここって何なんだ」まるで迷路みたいな中で翻弄され思った「覚えてろタマ」
でも、きっと何もできない俺はタマが大好きだから悪戯っ子なところも腹黒い部分、ツンデレなとこも。
(大好きだよタマ、世界で一番)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。