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傷ついて、傷つけられて、苦しくなって-。
それでも立ち上がることが出来たら、なんて素晴らしいんだろう。
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liveが終わった翌週。
今日は月曜日だから学校登校日。
AM8:20
女手1つで育ててくれているお母さんはもうとっくに出勤しているけど、雨季は誰もいない家に向かって叫ぶ。
雨季は納得してない顔で、「えー(゚Д゚)」と唇をとがらしてるけど、私には関係ない←
しばらく、学校までの道のりを2人で歩いてたら、後ろから浦島坂田船の皆が笑顔でご登場。
一応挨拶は返すけど、朝からテンション高い人達が多すぎる。
月曜日の朝からこれはかなりしんどい。
このまま、モテモテの浦島坂田船と雨季と一緒に登校したら、私が冷たい視線を送られるんだろうなと、最悪の状況をあたまで考える。
これは何か言い訳をして、別で登校をしようと決心したけど、もうすでに手遅れ。
校門は目の前。そして視線も集中してる。
バリバリ聞こえてるけどね、あなたの声も。
校門をくぐるなり、あちらこちらでヒソヒソ話が聞こえてくる。そう言うのは私が1番分かってんだから、余計なお世話だよ。
ほんとは今すぐここから逃げ出したいけど、今逃げたら負け犬だって思われる気がしてどうしても逃げ出せない。
雨季じゃなくて?
最低
君も、充分最低だから
しばらく、このヒソヒソ話を聞いていると、教室にたどり着いた
浦田さんと、志麻くんは2年生だから4Fへ。雨季は別クラスだから、廊下の突き当たりまで進み、私と千羅くんと明くんは同クラだから、教室へ。
私は静かに本を読みたいんだけど、毎朝千羅くんと明くんが私の席に来ておしゃべりを始めるから、本なんて読めない。
2人の会話なんて一切聞いてなかった私は、明くんの問いに答えられるはずはなく…
なかったと言えば、嘘になる。
けれど私は
と、嘘をつく
作り笑いとセットでね
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。