2月8日(金曜日)
「はぁ。昨日よりいい目覚めだな。」
1階に降りて朝ごはんを食べて。
2階にあがって着替えて。
また降りて歯を磨いて。顔洗って。
なんか前の生活に戻った。
たった数日前のことなのに。
毎日が「同じ毎日」なんて思うようになった。
大和のちょっと変わった行動で気持ちが変わったり。迷惑かけたり。自分が嫌になった。
たまに思うんだよね。自分の性格って変わんないんだよね。ただ、悪いところ見つけて「だめだ。」なんて言ってみて。
元々いい子に産まれれば良かったのに。
そんなことを考えながら顔を拭いて、家を出た。
(ガチャッ)
「行ってきます。」
そして家のドアを開けた瞬間。
隣の家のドアも開いた。
「いってきまーす。」
「あっ、透也。おはよ。」
「あなたおはよ。」
そんな自分を変えるためにちょっと頑張ってみる。
「偶然だね。こんなこと初めてだよね。一緒に学校いこっか!」
「そうだな。昨日、大丈夫か?」
「うん、全然。あっ、そういえば今日のカラオケどうする?学校終わったらにする?」
「そうだな。」
透也は外のサッカーチームに入ってるから部活はない。
「じゃあ5限目終わって掃除とか終わったらね。あっ、ごめんやっぱり家帰っていい?財布忘れた。あと10分くらいで終わる用事思い出しちゃた。」
「相変わらず、どんくさいな。いいけどドタキャンすんなよ。じゃあそれ終わったら電話かけて。」
やっぱりヤマトのこと引きづってるのは私だけみたいだし、待ってたら申し訳ないから用事あるって行ってこよう。
それで今日は楽しもう。ごめんね、透也。
気晴らしに使って。
喋りながら学校に行ってたらあっという間についた。
(学校)
学校に着いたら女子ほとんどに声をかけられた。それ全部に答えてから自分の席に着いた。
「あなたー!昨日大丈夫?しんどそうだったから声掛けられなくて。」
「うん!全然元気!大丈夫!」
友達にだけは心配はかけないようにしよう。
そして今日は順調に5時限目まで終わった。
急いで時計台に行った。
「その木の影にはもう大和がいた。」
「ごめん、遅くなって。もう1回ごめん、今日用事あって。」
「そっか。全然大丈夫!じゃああなたLINE交換しようぜ。」
「うん!いいよ!」
そしてLINEを交換したら私は家に一目散に帰った。透也に電話かけて家に来てくれて。
2人でカラオケに向かった。
カラオケに着いた。
「何歌う?透也。なんか好きなのある?」
「あぁー。あの知ってる?AAAのLOVER!俺めっちゃハマってるんだよ!」
「知ってるよ!多分歌詞覚えてる!」
そして、一通り歌い終わって今日学校出会ったことについてお互い話して。
「あなた。俺、本当はお前に言いたいことがあってきたんだ。」
「なに?」
「俺。お前のことが............。」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。