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第1話

シルセベのイチャイチャするだけ
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2026/02/11 11:54 更新
校舎裏はすっかり薄暗くなって、
外灯がひとつ、淡く灯っていた。

セベクはまだシルバーに身を預けたまま、
頭を撫でられている。

「……セベク」

低く呼ばれて、
小さく肩が揺れる。

シルバーは撫でていた手を止めて、
ほんの少しだけ身を屈めた。

唇が、
セベクの耳元すれすれまで近づく。

「……な、何を……」

囁く前に、
温い吐息が触れる。

「……好きだよ」

耳元で、静かに。

「君が思ってるより、ずっと」

「――――――ッ!!!!」

セベクの全身が、びくっと跳ねた。

「ま、待て……!
耳元は……反則だ……!!」

「本当のことだから」

今度は、声をさらに落として。

「独占していい。
甘えていい。
ここにいる僕は——」

一拍置いて。

「全部、セベクのだから」

セベクは完全に耐えきれなくなって、
シルバーの制服を強く掴む。

「……それ以上……
言うな……」

声が、震えている。

「……我は……
貴殿の言葉一つで……
簡単に……」

「知ってる」

優しく、でも逃がさない距離で。

「だから、耳元で言った」

沈黙。
セベクは額を押し付けたまま、小さく息を吐く。

「……責任を取れ……」

「うん」

迷いのない返事。

「放課後だけじゃ足りない?」

「……足りるわけがないだろう……」

囁き合う声と、近すぎる距離。
校舎裏で、二人だけの秘密は、
静かに深く絡まっていた。

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