第9話

桜の君
73
2026/04/11 05:33 更新
~ et side







シャッ、と音を立ててカーテンを勢いよく開ける。





うん。いい天気。








et
んんっ



のびをして、息を吐きだす。








絶好の、お散歩日和。








お気に入りの服を着て、上着を羽織って、靴を履く。











ゆっくり、ゆったり。




だけど少しそわそわと、準備をして外に出る。
















桜の開花時期になると、私は毎日桜を見に行く。






それは、なんとなく。

習慣のように、行っている。





誰かに会う為とか、そういう訳じゃない。



いつかの散歩から、それは始まった。




その日はよく晴れていて、今日みたいにお日様が気持ちよかった。


どうせ暇な春休み半ば。

野良猫を眺めたり、空を見上げてみたり、川のせせらぎに耳を傾けたり…


なんて、散歩をした日。





すごく綺麗で、大きな大きな桜の木を見つけた。



et
『、わぁ、…』


うっとりと、小さな子供のように、ずっと眺めていた。


















second.「昔の記憶」






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