リトに「死んで」と言った蘭に、
涙を流し、リトと蘭のやり取りを傍観していた竜胆がさすがにヤバいと思ったのか、止めに入る。
しかし、蘭は耳を貸さない。
むしろ、地面に横たわったまま動かないリトに殴りかかる
いつの間にか、この場の全員がこの喧嘩を見ていた。
弟の竜胆でさえ止められないのだ。
誰も蘭を止められない。
そう思った時だった。
竜胆がある言葉を発したのは。
蘭がピタリと止まった。
誰も話し始めることなく、ただこの行方を見ていた。
しばらくして、蘭が乾いた笑いをする。
ポツリ…ポツリ…
蘭の涙が地面に着いたと同時に雨が降ってきた。
それはあなたの名前の死を悲しむかのように…
医者の一言で、蘭達はあなたの名前に会いに行くことになった。
病室に入る。
そこには横たわったあなたの名前がいた。
それはまるで寝ているような…
そんな安らかな顔だった。
そう問いかけても返事をしない
手を握ってもいつものような温かさは一切なく、冷たい
現実が突きつけられたようだった
ドンっと、この世界から突き放されたように
それを竜胆も感じたのか、2人で一緒に涙を流した
いつまでも、どこまでも続くと思っていた世界が壊れた
歯車が狂ってしまった___














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。