第41話

🌸幕間6
1,552
2024/04/23 11:00 更新

リトに「死んで」と言った蘭に、
涙を流し、リトと蘭のやり取りを傍観していた竜胆がさすがにヤバいと思ったのか、止めに入る。
灰谷竜胆
灰谷竜胆
兄貴っ!!
灰谷竜胆
灰谷竜胆
それくらいにしようよ!

しかし、蘭は耳を貸さない。


むしろ、地面に横たわったまま動かないリトに殴りかかる





いつの間にか、この場の全員がこの喧嘩を見ていた。



弟の竜胆でさえ止められないのだ。

誰も蘭を止められない。


そう思った時だった。





竜胆がある言葉を発したのは。
灰谷竜胆
灰谷竜胆
あなたの名前がっ、あなたの名前は…



灰谷竜胆
灰谷竜胆
こんなことを望んでないっ!!





蘭がピタリと止まった。


誰も話し始めることなく、ただこの行方を見ていた。







しばらくして、蘭が乾いた笑いをする。

灰谷蘭
灰谷蘭
は…
灰谷蘭
灰谷蘭
分かってるんだ、そんなこと…
灰谷蘭
灰谷蘭
リトが死んでも、芭流覇羅バルハラを潰してもあなたの名前は戻ってこない…
灰谷蘭
灰谷蘭
戻ってこないとこまで行っちまったんだよ逝っちまったんだよ


ポツリ…ポツリ…



蘭の涙が地面に着いたと同時に雨が降ってきた。



それはあなたの名前の死を悲しむかのように…

灰谷竜胆
灰谷竜胆
兄ちゃん…























医者
お会いに…なりますか…?



医者の一言で、蘭達はあなたの名前に会いに行くことになった。


病室に入る。





そこには横たわったあなたの名前がいた。

それはまるで寝ているような…

そんな安らかな顔だった。







灰谷蘭
灰谷蘭
なぁ、あなたの名前…


そう問いかけても返事をしない


手を握ってもいつものような温かさは一切なく、冷たい







現実が突きつけられたようだった









ドンっと、この世界から突き放されたように









それを竜胆も感じたのか、2人で一緒に涙を流した






いつまでも、どこまでも続くと思っていた世界が壊れた










歯車が狂ってしまった___

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