第14話

酔っ払い
215
2021/02/12 15:47
体重預けるみたいに抱きついてきて、大丈夫の"ぶ"を口尖らせてぶりっこしながらやたらのばす彼。



これ、完全に酔っ払いモードだ。
あなた

ねぇ重いから

辰哉
辰哉
あなたは俺がいないあいだに何してたんですかぁ?
あなた

だから声おっきいってば……

あなた

なんもしてないよ、普通

辰哉
辰哉
俺いなくて寂しかったぁ〜?
あなた

はいはい、寂しかった寂しかった

辰哉
辰哉
めんどくさそうに言わないで
ほら、ちゃんとこっち向いて。と両手を握られてとろんとした目で嬉しそうに私を見つめてくる。
あなた

はいはい、寂しかったよ

辰哉
辰哉
えへへ、俺もぉ〜
って、絶対ウソでしょ、こんなになるまで楽しんできて、私のことなんか忘れてたはず。



だけど、酔っ払い辰哉くんにそんなこと言っても通用しないし、とにかくお風呂に入って酔いを覚ましてほしい。
あなた

辰哉くん、お風呂入ってきたら?

辰哉
辰哉
んー……
あなた

なに、お風呂やなの?

辰哉
辰哉
1人やだ
って上目遣いで言われる。
あなた

甘えてないで、ほら、お水持ってこようか?

辰哉
辰哉
うん
いちいち可愛い。なんなの?



子どもなの?

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