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第1話

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2025/10/11 14:32 更新
 














 
出久
空いててよかったね!轟くん。
轟焦凍
あぁ。それと、今日は助かった。ありがとう

なんでもない日曜日に、轟くんの買い物に付き合っていた。降り頻る雨に遭ったので、僕たちはカフェで時間を潰すことにした。
 
こんな小洒落たカフェ、普段は来れないけど…
 
出久
もう三時だし何か食べる? うわあっ、どれも美味しそう…
轟焦凍
そうだな、小腹も空いてきたし食うか。
 
注文を決めてベルを鳴らす。
小規模でひっそり経営しているらしく、静かな女性と、高校生くらいの女の子がカウンターでのんびりとしている。
 
あなたちゃん〜おねがい
んん〜ん…はあ〜い…
ちょ、こらこら、お客様の前でしょーが。
はいはーい
 
気だるげにみえるが、バイトらしく黒髪をうしろで一つにまとめている。そんな店員さんは僕らのもとにやってきて、片手にお盆、片手にメモを抱えて問いかけた。
 
こちらお冷で〜す。ご注文お決まりでしたらお伺いしま…って、あ〜〜ッ!
出久
…?
ちょ、ウソでしょ〜ッ、ショートくんだ!!
轟焦凍
…お
 
声をあげたと思えば、轟くんのソファ席の隣に座り込んで、とても近い距離で顔を見つめてそう言った。目を輝かせている彼女と対照に、僕や店長さんは驚いて声も出ない。

えぇっと、知り合い…だろうか、轟くんは驚いてるけど…
 
すっごい偶然!私、あなたっていうの!
轟焦凍
…あなた?
花園あなた
紅白頭みて、す〜ぐ分かった!君がショートくんだって!
出久
…し、知り合い…?
轟焦凍
ああ…俺の、幼なじみの。
出久
お、幼なじみ…!
花園あなた
…高校のお友だち?
 
どうやら小学校の途中で引っ越してしまった女の子らしく、あの轟くんがかなりしっかり覚えているということは、おそらく親密であったのだろう。
 
花園あなた
私、花園あなた。UA生でしょ?かっこいい〜ッ!
出久
かっ…!?あはは…僕は緑谷出久、轟くんのクラスメイトで…
花園あなた
天気悪かったもんね、寄ってくれたんだ。2人に会えてうれしいな
 
にこりと微笑んでお盆を胸の前で握った。
笑った顔、かわいい…じゃなくて…!
 
出久
すごい偶然…よかったね轟くん。
轟焦凍
あぁ。元気そうでよかった
花園あなた
ふふ、私平日はここでバイトしてるの。だからたくさん来てね!全然人来ないんだもん!
あなたちゃんこら。
花園あなた
えへっ、客引きです〜
 
にこにこしてて楽しそうだ、このバイトが好きらしい。そのまま轟くんの隣から立ち上がり、注文をとってくれた。彼女が席を離れる頃には、黒い雲の隙間から光が滲んでいた。
 
カフェの前の花壇には、淡い桃色のダリアがぽつりぽつりと咲いていて、雫を落としていた。






 








(突然更新停止してしまって申し訳ないです
ゆったり再熱してしたので、以前の短編の一部をモチーフにして書きなおそうと思います☘️ 拙い文章ですがご容赦ください)

 

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