ー 翌々日
ー 🈂️🔷 side…
俺達は、その日丸一日歩き、日をまたいでも歩き続けた。
そして、夜明けが近づく3時半頃のこと…
俺達は、遂にその街に足を踏み入れた。
ホームによじ登る。
そこに立った時、不思議と達成感が身体の奥底から湧き上がってくる。
かい君も俺も、夜通し歩き続けた疲れがあり、誰もいないホームで寝転がった。
俺達は、小さく笑っていた。
そして、そのまま眠りに落ちた。
ー 🔥 side…
目を覚ますと、知らない場所にいた。
布団の中…
久々にこんな柔らかい物の上で寝た気がする…。
和室…か…?
誰かの…家…?
俺は我に返り、はっとした
知らない場所…
一体…何があったんだ…
俺は周りを見渡す
だが、周りには誰も居らず、俺だけがその部屋で寝ていたらしい。
俺は勢い良く立ち上がり、そのまま部屋の戸へ足を進める。
だが、筋肉痛なのか、上手く足が進まない。
俺が壁に身体を沿わせ、無理に立っていると、勝手に戸が開き、見知らぬ青年が顔を出した。
ー 🐥 side…
ガタッッ
奥の部屋から物音が聴こえる。
俺は掘りごたつのくぼみから足を抜き、部屋へと駆け出す。
俺は部屋の戸に手をかけ、左にスライドする。
そこには、起きたばかりで、髪の毛もクシャクシャな青年が壁に寄りかかって立っていた。
俺はその子に肩を貸してやり、そのままさっきの掘りごたつまで連れて行った。
こたつへ戻ると、そこには翔ちゃんがいた。
翔ちゃんは、この子よりも早く目を覚まして、少し駄弁っていた。
翔ちゃんは、申し訳無さそうに笑顔をつくるが、どこか楽しげだった。
俺は青年を座らせ、ニッと笑ってみせた。
俺は自己紹介を終え、2人と話た。
俺は2人を誘ってみることにした。
2人は、すぐに受け入れてくれて、誘いに乗ってくれた。
俺は、この田舎とも都会とも言い難い、発展途中の街に住んでいる高校3年生。
特に進路も決まらず、呑気に遊んでいる。
小学生の時に転校してきたそらちゃんは、猫が好きで、名前が動物と言う不思議な共通点から仲良くなった。
小学校、中学校と一緒で、高校も家の近くのところに、一緒に進学した。
2つ下の後輩ではあったものの、タメ口は変わらず、ずっと仲が良かった。
そらちゃんとは、いつも駅に集合して、そこから公園に行って一緒に遊ぶのが日課だった。
特にやることが無い時なんかは、ずっと公園で駄弁った。
飼い猫を連れてやって来たり、野良猫がついて来たりするそらちゃん。
そんな事がしょっちゅうだった。
そんな毎日が俺の幸せで、大切な時間だった。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。