藤原 side
あなたの検診から数日後 。
レッスンが終わり、あなたが帰ったあと俺たちは机を囲みあっていた 。
藤原『 … あなたの決断、どう思う? 』
俺はみんなに問いかける 。
西畑「 あなたの考えを否定したないな… 」
大橋「 俺も大ちゃんと同じ 」
大西「 俺は、あなたも考えて決めたんやろうけど ……
1年なんて考えたくない、」
高橋「 しかも悪かったら半年とか嫌や …… 」
道長は、追いついていないのか
声を発しなかった 。
藤原『 俺は半々やねん 』
藤原『 あなたの言ってることも分かる。けど流星達も言っとるように、1年なんて考えたない。』
藤原『 でもさ、俺ら決めたやん? 』
あなたを待っとる間に決めた約束
「 絶対あなたを楽しませる 」と 。
長尾「 …… せっかくあなたがやりたいことリスト作ったんです。それ全部叶えましょうよ 」
長尾「 1年以内に、」
道枝「 俺もそう思います。あなたが笑顔になって欲しい 」
道枝「 なにわ男子でよかった、この人生最高やったって思って終わりにして欲しいから。」
藤原『 そやな 。』
藤原『 ちょっと休み貰ってみんなで遊び行くか!! 』
早く行かな 。
そうじゃなきゃ、あなたの体力がなくなってまう 。
それはメンバーも、マネージャーも分かってる
なのに休みはなかなか入らない 。
あなたの体力も日に日に減っていくのが分かる 。
みんな見るのが辛かった
全員休みを貰おうと何度もお願いした 。
けど帰ってくる言葉は、「 今はなにわ男子として大事な時期やから。ファンのことも考えて 」
あなたのことも考えてやって叫びたくなることも度々あった 。
言っちゃあかんけど、
ファンより、あなたのことを優先して考えてや
あなたの方が、メンバーの方が大事やねん、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!