あれから、僕たちの間に距離が出来た
移植決断の反対意思なのかは知らないけど、みんなと僕、同じ楽屋に居るのに場所が違うようだった
壊れそうで壊れない壁。
原因が僕なのは分かってる。
けど僕も沢山考えて出した答えだ。今更変えようとは思ってない。
なにわ男子の絆というやつは少しづつ壊れているように思えた。
俺らは8人でなにわ男子とか、口だけで言える絆を僕は信じてた
だけどみんなは僕の決断1つで距離を置く。
悔しい、悲しい、こんな感情が襲ってくた。
今日もまた、必要最低限だけ喋り終わるだろう
そして僕はこのままここを去るだろう
もう二度と会えなくなるのだろう
それでもいいと思えてきた。
大西「 あなた、」
普段は誰も居ない楽屋に誰よりも時間を共にしてきた流星が話しかけてきた
宮馬『 なに … 』
大西「 俺は、こんな状態であなたとさよならなんてしたないっ、」
大西「 壁ができて、話さなくなって、みんなに可愛がられてたあなたが今は1人で居て、そしたらいつの間にか居なくなって会えなくなる。」
大西「 そんなの俺、もっと耐えられない 泣 」
大西「 みんな追いついてないんやと思う… 。
移植して欲しい、けどあなたの意見も分かる。」
大西「 考えれば考えるほどあなたとどう接したらいいかが分からへんのよ、」
宮馬『 …… 僕はいつも通りに接して欲しかった。
それでそのまま去りたかった。』
宮馬『 意見は、変えるつもりは無いけどっ、みんなと居たい 』
この命が尽きるまで、僕はみんなと一緒に居たい。
壁が少し崩れた気がした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!