第23話

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118
2024/04/15 14:00
高橋 side


宮馬「 おまたせっ、」


大橋「 待ってへんよ。大丈夫 」


宮馬「 ありがと 」


藤原「 …… 聞いても、ええ? 」


藤原「 移植するか、しないか 」



 みんな真剣にあなたの答えを聞く。


 するんだろうな、こんな考えがみんな頭の片隅にあっただろう。


 そんな中あなたは、悲しそうな笑顔で



宮馬「 僕は、移植しないことにした 」



 困惑する人や、足に力が入らなくなり崩れる人、考える気力がない人、あるいは全部の人。


 声を発するメンバーはいなかった。



宮馬「 ほんま、ごめんっ 」


宮馬「 みんなの気持ち踏みにじるような答えで、ほんまにごめん 」



 理解ができてない状況のなか、意外にも俺の口は開いた



高橋『 それは、なんで、? 』


宮馬「 …… 最後まで、家族の前にいて欲しいから 」



 何言ってるかよく分からなかった。


 自分から聞いといたものの、内容が入ってこない。


 みんながそれぞれ質問するのでさえ、聞くのがままならないほどだった。


 唯一理解出来たのは、余命1年だけ。


 さらにどん底へと落とされた気分だった。




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