宮馬『 お久しぶりです、笑 』
医師「 久しぶり 」
宮馬『 ここ2週間来れなくてほんまごめんなさい! ! 』
医師「 宮馬くんも忙しいと思うから大丈夫だけど、体に変化がないかだけが心配 」
宮馬『 体の変化は多分ないです 』
週2で通わなければならない病院は、
ライブのグッズやレッスン、テレビの収録、雑誌撮影などで忙しく、行けなかった
目に見える体の変化は特になし。
医師「 でも一応検査ね 」
宮馬『 はい… 』
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宮馬『 先生結果は、?? 』
医師「 症状が出でないだけで、進行してる 」
宮馬『 え、』
宮馬『 ライブは、ライブは出来ますかっ!! 』
医師「 …… 正直言うと、難しい。けど宮馬くんは出来ないなんて望んでないよね 」
宮馬『 っ、はい 』
医師「 メンバーとかマネージャーさんには言った? 」
宮馬『 言いました、』
医師「 … ライブ中、少しでも違和感があったらすぐ辞める。朝に1回でも心臓が痛くなったらその日のライブは出ない。なるべく激しく動かない。何かあったらすぐここに来る。」
医師「 これを必ず守ってくれるならやってもいいよ 」
医師「 きっと君は、ファンの子を大事にしてて悲しませたくないだろうから出るなとはあまり言いたくない 」
宮馬『 先生っ、』
医師「 あと、移植のことをしっかり考えてね 」
医師「 するか、しないか 」
僕が考えた決断を今言う勇気は僕にはまだなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。