第20話

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130
2024/03/31 01:38

 移植するか、しないか。


 僕の考えはもう決まってる。


 移植を、



長尾「 あなた〜。練習再開するらしいけどできる? 」


『 ん!今行く!! 』


道枝「 無理、してない? 」


『 してへんよ笑 』


大橋「 そうそう!!恭平上手いや〜ん笑笑 」


高橋「 ま、そうっすよね笑 」


西畑「 ここの移動の位置配置もう1回確認しよやー 」










ふっ、はぁ、はぁ、



 … やっぱり、進行してるんや、


 その事実がいやで、涙が出てくる。



はっ、はっ、


大吾「 あなた?? 」


ん、っ、


大吾「 あなた!!! 」


大西「 あなた薬持ってきたからはよ飲んで 」



 薬を飲んで落ち着いたものの、次はみんなからの質問攻め。



道枝「 病気進行しとったん? 」


高橋「 治るよな、? 」


藤原「 いつ病院行った? 」


大西「 ライブできるよな? 」


宮馬『 みんな一気に質問せんといて、笑 』


宮馬『 病院は一昨日行って、病気は進行しとった。ライブは分からへん。けど僕はやりたい。治るかは…移植次第 』


西畑「 移植するんよな…? 」


宮馬『 んー、どうやろ、笑 』


長尾「 どうやろって、」


大橋「 あなた教えて。」


宮馬『 ……ごめん、みんなにはまだ言えないや、』


道枝「 え、」


宮馬『 今日また、病院行って先生に伝えてくる 』


藤原「 なら俺らも行く 」


宮馬『 なんで、? 』


藤原「 心配やから。」


宮馬『 ………好きにすれば 』



 正直僕は嫌やった。


 みんな来たら僕の病状を知られちゃう


 進行してるのは知ってるけど、どんだけ進行してるのかは知らない。


 そこまで知られると、ライブやって練習やっていろいろ気を遣わせちゃう。


 それが嫌やねん。





 

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