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第1話

異常者1。
39
2021/07/05 08:25
階段を歩く人が1人。
性別は男
夜中に1人何をしているのだろう。
男性は1人ぼそりと呟く
「どうせ重い男なんて…」と


この男は振られた様子。
雨が降り始める
その雨は。。。。

ボロボロと溢れる男の涙を、
隠してあげているような

気分を下げるための嫌がらせかのような。

男は笑う
「あははっ…神様にまで嫌われてんのかよ」と

そのへ女性が1人立っていた。


やけくその男性は"ナンパ"でもしてやろうと
歩を進める

「ねぇお姉さん…?」と声をかけ、"この後"と
言葉を紡ごうとした時

女性が言葉を発する
「何?」

何故かそのたった一言で心の全てを
撃ち抜かれたかのような衝撃が走る

「ぁ…」 どもっていた時、呆れたような顔を見せ

「何よ、自分から話しかけたくせに」と
スラスラと言葉を並べ男を蔑む目を
男は不覚にも

"美しい" と思ってしまった。

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