階段を歩く人が1人。
性別は男
夜中に1人何をしているのだろう。
男性は1人ぼそりと呟く
「どうせ重い男なんて…」と
この男は振られた様子。
雨が降り始める
その雨は。。。。
ボロボロと溢れる男の涙を、
隠してあげているような
気分を下げるための嫌がらせかのような。
男は笑う
「あははっ…神様にまで嫌われてんのかよ」と
そのへ女性が1人立っていた。
やけくその男性は"ナンパ"でもしてやろうと
歩を進める
「ねぇお姉さん…?」と声をかけ、"この後"と
言葉を紡ごうとした時
女性が言葉を発する
「何?」
何故かそのたった一言で心の全てを
撃ち抜かれたかのような衝撃が走る
「ぁ…」 どもっていた時、呆れたような顔を見せ
「何よ、自分から話しかけたくせに」と
スラスラと言葉を並べ男を蔑む目を
男は不覚にも
"美しい" と思ってしまった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。