side C
どうやら兄さんが帰って来ているらしい
腐男子の感というやつで何となく美味しい絡みが見られると思った俺はさっきから兄さんの姿を見失わないようにしているんだけど……
ロボロが中々来ない
なんでだ、俺の勘がはずれたのか……?
そう思った矢先の事だった……
rb「兄さんっ!!やっと見つけた!!」
ni「ロボロ……?
……元気にしてた?」
rb「元気にしとったよ、兄さんは?体調とか崩してへん?」
前方から小さな人影が大きな声で兄さんの名前を呼びながら物凄い勢いで走ってくるのが見えて、やっと来たと思った時にはロボロは兄さんに抱きついていた
これは兄さんが帰って来た日には確実に見られる光景で兄さんも大分慣れているからかロボロの事を簡単に抱きとめていた
いや、最高すぎか
ni「体調は崩してないから大丈夫だよ
それよりもロボロ不足だからもう少しこのままで」
rb「俺でいいんやったら幾らでも」
傍目も気にせずに抱きしめ合うとか俺へのご褒美ですか?
勿論ありがたく拝見するけど
ni「あ、後でお土産も渡すから楽しみにしてて」
rb「そんなん用意せんくてもええのに……でも、折角買ってきてくれたんやから楽しみにしとるな?」
お土産……
これがネックレスとかなら他の幹部も触発されてもっと濃い絡みが見れる……?
あぁ、明日が楽しみで仕方ないわ
兄さんは本当に帰ってくる度にいい働きをしてくれるわ
ーーENDーー
見た人強制だぞッ !
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!