パチッ
白い天井、独特な消毒液の匂い
あれっ、私は何で病院に居る?
さっきまで"水道に居た"はずなのに
看護師「目が覚めましたか?」
看護師「今日は何日か分かりますか?」
今日は…
看護師「!医者を呼んできますね」
あれ、間違えてしまったかな…
いやでも、最後の記憶は五月四日だぞ
医師 「うん、解離性健忘ですね」
医師 「心的外傷やストレスによって引き起こされる
記憶障害のことですね」
医師 「親御さんにはこちらから連絡しました」
親には虐められてること言ってないんだよなぁ
しかも吐血も言ってない
きっと怒られるだろうなぁ
医師 「ストレスの原因は?」
医師 「このままだと本当に死にますよ」
分かってる
それは私自身が一番分かってるんだ
医師は黙る
まあ当たり前だよね
この吐血などが何の病気か分かってないんだから
余命宣告もありえるよなぁ
医師 「とりあえず検査入院しましょう」
ベッドで暇をしていると
ガラガラガラー
? 「あなたの下の名前ー、体調どう?」
誰だろ、この爽やか系イケメン
? 「あなたの下の名前ちゃん、急に倒れたんだよ」
今度は女神ような綺麗な人
え、記憶喪失前には私はこんな人と仲良かったの?
? 「どうしたの?」
そう私が言うと、お見舞いに来てくれた二人は
悲しい顔をする
菅原 「俺、菅原孝支っていうんだけど記憶無くす前、
仲良くさせてもらってたんだけど…」
清水 「じゃあ私もか…私、清水潔子っていいます。
菅原と一緒で仲良くさせてもらってた」
ごめん、全然分からない…
こんな顔面国宝級の方々のこと忘れるなんて
切腹案件だろ
菅原 「勿論そのつもりだべ!」
爽やか系のイケメンの笑顔は最高👍
清水 「潔子ちゃんって呼ばれてたから
また呼んでくれる?」
菅原 「タメでいこ!」
Memories peeling away 剥がれ落ちた記憶__。
ーーーーーーーーーー切り取り線
記憶をなくすという展開です
ビックリしましたか?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!