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「 先輩の笑顔は他の誰にも見せたくない 」
「 俺だけのものになればいいのに 」
こんな真っ黒な感情、
もし先輩に伝わっていたなら避けられたのも納得がいく
まぁ、自分の感情が変ではないことに
安堵しても今の状況は全く変わらない。
あれ 、もしかして今日って第一木曜日……
そんなあっさり聞けたらこんな悩んでないっつーの
そもそも来るのかも怪しい。
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_____ ガラ… ))
早歩きで向かった図書室は静かだった。
いつもはあんなに楽しみだった当番が
今日は本当に気が重くて憂鬱だ
カウンターの椅子に座り、
先週まで先輩と一緒に推理し合っていた
小説を手に取った時 ____
____ ガタッ、ドンッ ))
何かがドアに…ぶつかった ? ?
正体不明の衝撃音の後また静かになった図書室。
なんなんだよ、、
小説に伸ばしかけていた手を戻し、
恐る恐る確かめに行った
_____ ガラガラ……
ドアの先には床にうずくまる先輩がいた、
不謹慎なのはわかっている。でも、
久しぶりに近くで見た先輩はとても綺麗で。
あぁ、たった数週間関われないだけで
俺はこうなっちゃうのか、
なんだ、俺、思ってたよりずっと先輩に依存してて
大好きじゃないのこれ、
返答なし
思い知らされた事実を頭から取っ払って
先輩をおぶった。
だめだな、
先輩のにおいだけで心拍数が速くなる。
でも、久しぶりに会ったからこそわかる。
少し顔色が悪いし隈もうっすら出来ている、
やっぱり何かあって寝れていないのだろうか、
俺には言えない何かが……