…… 喫茶店 ……何時も通りの時間に退勤して 、
何時も通りの帰り道 。
其の足取りは何時もより重く 、
気の乗らないものだった 。
眠い所為か 、 足元は覚束無い 。
傍から見てもフラフラしていて 、 少し危なっかしい 。
グイッ
突然服の裾を掴まれ 、 立ち止まる 。
振り返ると 、 兎の縫ぐるみを持った少女が 。
遠くから 、 誰かが走って来る 。
またもやフラフラとした足取りで歩き始める 。
〰︎
スーパーの自動ドアを通り抜け 、
家への道を歩く 。
全くもって買う予定の無かった其の菓子は 、
既視感を覚え無意識に手に取っていた物だった 。
………然し 、 枻は余り菓子を好んで食べない 。
そう思い枻が懐内に入れた菓子は 、
寸足らずな饅頭菓子だった 。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。