王族会議は首都の桜都で行われる。
そして、それぞれの種の王たちは王族会議の期間中は自分の領地を空ける。
もちろんアラさんみたいに入学した時にはもう王だったみたいな特例もあるけど、アラさんの天候系悪魔は種自体が少なくなってるから、領地を空けてもそこまで大きな支障はないのと、悪魔、特に天候系悪魔は支配を嫌うから余計らしい。
という経緯があって、さっきから会議室のある桜都庁の前で1人、2人の帰りを待っている。
異例の前倒しがあった王族会議だからか、周りにはマスコミも関係のない一般人も大勢いる。
その喧騒が、さっきからバクバクして止まらない心臓を更に加速させる。
怖くはある。
この会議で私たち人間の生死が変わってくるかもしれない。
けど、今の私にできるのはただあの場にいる航を信じるだけ。
ますます早鐘を打つ心臓を抱えるようにして前屈みになりながら、ただ祈ることしかできなかった。
#13,#34のアラさんが出てくるチャプター編集しました












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!