ナイフで切りつけられかけて
後退して避ける
?、自画自賛し始めたか?この人
つまり、私では決して
お義父様には勝てない、と言いたいのだろう
左手に持っていた傘から、レイピアを引き抜く
格段に早くなった……!!
こいつ、手加減してたな…!?
更に後退しようとして…
不味い…!
後ろが階段で…バランスを崩した…!
しかし…バランスを崩しても…
咄嗟に構えた拳銃で、夜桜百の肩を撃ち抜く
だが…
風穴が空いたはずのそこは、すぐに塞がり、
一瞬で間合いを詰められる
スパイ協会から、かなり距離が離れた広場
長い階段の上段で、
上手を取られて、まともに対応出来ず
どんどん切り傷が体に増えていく
早くナイフを構えて、
相手の切っ先を受け止めて…!!
突然、素手で突き飛ばされて、
足を変な方向に挫く
感情を荒らげるな、
今の一言で平常心に戻れ!!
相手は凶一郎様よりも強い。
立ち回れている方が不思議なレベルだ
まぁ、足を捻挫するという
やらかしをした訳だが…
その状態を、太陽様と川下の
話が終わるまで続ければいい話で…!
……あ
避けきれないやつだ
…大丈夫、急所に当たることは避ければ…
時間稼ぎさえすれば…!!
突然、夜桜百の体が糸に絡め取られて…
自身の身体が、何かに受け止められた
そう言って…
突然、片手で抱えあげられた
…明らかにポーカーフェイスが崩れて、
怒りに染まっている表情をしている凶一郎様
微笑ましいと言いたげに
ニコニコと笑っている夜桜百
え、何この板挟み……













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!