第13話

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2024/05/21 23:00
朝。

昨日は濃い1日だった

福岡を出て2日しか経ってないのにお兄ちゃん、JO1メンバー、IZ*ONEのお姉ちゃん達、会いたくてしょうがない

でもスマホ持ってないから寂しいが勝つばかり。

変わらず寂しい1人部屋に昇かけの朝日が差し込んでいた

時刻は5時半

今日の全体練習は9時から。

練習室は6時から空いてて、朝練はいつから開始してもいい。

でもプデュの疲れは思った以上に酷くて、みんな練習始まる1時間前に起きたり起きなかったり。

朝ごはん抜いてくる子もいる。

私は化粧水だけ塗って食堂へ向かった

6時から練習したかったけど起きるの準備・朝ごはん含めるとかなり時間に余裕がない

5時に目覚ましかけていれば、と後悔をした

案の定誰も食堂にはおらず、私が食べ終わるまでも誰もこなかった

今日は再評価前日

振りも歌詞も全部頭に入ってる

あとは微調整を重ねるだけ


廊下や部屋の前を通ってもスタッフさん以外ほんとに出会わなくて、みんな昨日相当頑張ったんやなって褒めまくった

「今は、、6時半か」

一旦部屋に戻り、メガネをつけてAクラスTシャツに着替えて練習室に向かった

カメラは回っていて、私がストレッチをしている様子だけが収められている

独り言を言うわけでも、いきなり寝るわけでもない最悪の撮れ高を気にしながらリープハイの練習に入った。

朝だからなのも影響し声が裏返ったり掠れたりする

リープハイが高すぎるのもある


ガチャ

「えっ。もう来るの?」

正直みんな全体練習からくると思っていてまさかはじめての朝練の時間を人と過ごすなんて思ってもいなかった

美羽『よっ』

顔を出したのは美羽

すっぴん美羽も綺麗

「うぉ。美羽」

美羽『実は朝型でーす』

ふざけまくる美羽をスルーして練習を続ける

美羽『カメラあるんやからなんか反応してよ笑』

変わらずぎごちない会話でも居心地はいい

美羽『再評価明日やね。もうあなたの下の名前完璧やから覚えることないね』

「なにかしら企画あったりしないとつまらない1日になりそう」

医療ドラマの手術シーンみたいに早口で内容薄くてお互いの感情を曝け出していない会話を続けていた

テストしあったり2人で合わせたり、美羽からの勧めで音をわざと外してアレンジ加えてみたり。

朝練は美羽との2人きりの練習だった

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コメント欄

<2人ともTHE ISTPすぎる

<さすがあなたのニックネーム疲れを知らんなあ

<歴的にはあなたの下の名前ちゃんの方がこの業界長いけど、オーディションは美羽ちゃんの方が多く経験してるからこそ補えるものがあってなんか感動

<蘭ちゃん達あなたの下の名前になんか言われて悲しそうな顔しとったけどどうしたんやろ。

<あなたの下の名前のメガネ姿2年ぶり。メガネかけてるの見ると顔の小ささが引き立ってさらに可愛い

<美羽ちゃん意外とネタ枠?笑笑

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全体練習がはじまるのでみんな朝ごはんを食べて練習室に入ってきた

私と美羽は2時間半くらいずっと踊って歌ってたから今からやる気力はあまりない

鼓は寝て忘れたのか知らないけど昨日のショックそうな顔は一切なく、むしろ昨日よりうるさくなった。

今日のレッスンはテルマさんと仲宗根さん、他のトレーナーよりは時間は少ないけどKENTHEさんも。

YUMEKIとホンギさんのレッスンは午後からだったけど今日は午前からある。

スタッフ『あと、今日の午後皆さんを1人ずつ呼ぶので呼ばれたらスタッフについてきてください』

まさかほんとに企画、!!!?


みんなで口を揃えて『ありがとうございます』

とお辞儀をしてミーティングは終了した

企画かー、、

ビジュアルセンターとか?笑

いや、サプライズみたいな感じかな?笑

楽しみにしとこーっと。

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テルマさんのレッスンが始まる時間が近づいてきた

みんなが音程や歌詞の確認を始めた

私もお楽しみがなにか気になりながらも、輪の中に入りAクラスを死守できるようにみんなと共にお互いを指摘しあった

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テルマside

ここには1位が2人いる。

しかも1人は元アイドルでグループ1のオールラウンダーとも言われていた子。

もちろんファンも今の自分より多いのではないか

あー。ツキヨミもバラード系もめっちゃ上手かったんもんなあ。

アンチ来ない程度に丁寧に指導しよ…

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あなたの下の名前side

テルマさんが何故か緊張した様子で入ってきた

しかもこっちを見ない。

テ『じゃあ2つに分かれて歌おう』

『今日30分しか指導できないからささっと動いてねー』

『じゃあ、歌詞の紙なしで挑戦してみる?笑』

Aクラス『はい、!』

後ろに紙を置いて位置に戻ると

テルマさんは

『Could you play some music?』

とスタッフに声をかけた。

インストが流れ始め、一人一人がワンフレーズずつ歌っていく。

みんな淡々と目標をクリアしていった。

でも、テルマさんには私には見えてない部分がお見通し。

テ『あーおけおけ。』

テ『んー。恵子どうした?』

恵子『残れるか不安になっちゃって、』

テ『一昨日の恵子はどこいったのー!笑』

『大丈夫だから!自信持って』

恵子『はい、!!』

恵子は無理してるって、それはわかっていた。

でも私はなんて声をかければいいかわからず。

テルマさんは本人の気持ちを本人から聞くために疑問系で答えを出せるように聞き出している。

ここもふまえ〝プロ〟なんだなって感心した

テルマさんのレッスンはあっという間に終わり

テ『あなたの下の名前いいね。その調子』

「ありがとうございます。」

テ『じゃあ明日みんな頑張ってね。下のクラスはこのクラスを目指して練習してるから。負けんなよー!』

Aクラス『ありがとうございました!』

ガチャ

ドアが閉まると同時

鼓『あなたの下の名前ちゅわんー。かっこよかったよ♡』

「ありがとうございます。それではまた。」

敬礼をして鼓から笑顔で逃げた

バカなことをできるのも今のうちだろう

鼓は

『あー!逃げた!鼓足早いけどいいんかー?!』

とせまい練習室を追いかけ回してきた

捕まってやれやれという表情をしていると座っていた心と目が合った。

笑顔の心と呆れる私は違う感情を交えながら微笑みあった。

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仲宗根さんのレッスンとケンザさんのレッスンは合わせて45分で、仲宗根さんが15分長い

てことでやってきたのは

『ふぉー!!!!』

仲宗根さん。

仲宗根さんは自分の表現の仕方について教えてくださった。

〇〇ちゃんはこう。◼︎◼︎ちゃんはこう。ってそれぞれの良さを言葉にして伝えてくださったから、自信をついたような笑顔でレッスンを受けている練習生もチラホラいた。

トレーナーさんたちって偉大だなって改めて思った。

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ケンザさんのレッスンが終わり、昼ごはんの時間。

今日は食堂

Aクラスが着いた頃には他のクラスは食べ始めていた

スタッフ『会田凛さんこちらにお願いします』

1人の女の子が企画?に呼び出されているのを見た

私の苗字は川尻なのでたぶん15番ら辺だと思う。

ワクワクしてきた。

ご飯を食べ終わり、練習室に戻ろうとすると

『川尻あなたの下の名前さん。こちらへ。』

と私の番が来たみたいだ。

ピンク色の部屋に呼び出され聞かれた。

『あなたのビジュアルセンターは誰だと思いますか?』


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内容薄くなりました💦


アンケート

ビジュアルセンターに自分を入れる?
入れる
58%
入れん
42%
投票数: 257票

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