それから少し経ったある日、僕は先生に呼び出された。
普段は穏やかな先生の顔に少しだけ緊張が走っている。
僕の答えを聞いた途端、先生の顔が綻んだ。
ジミンという単語にドキッとする。
自分で言ってて少し泣きそうになってきた。
そこで口ごもってしまった。
僕のこの感情は一体なんなんだろう。
僕は親友として、ジミンが好きだ。
じゃあ、ジミンに会いたくて仕方ないこの感情はなんなんだろう。
ジミンの声が聞きたくて仕方ないこの感情はなんなんだろう。
ジミンに触れたくて仕方ないこの感情は?
ジミンの笑顔で胸が高鳴るのは…一体なんでなんだろう。
友情と恋愛感情の勘違いだと言われてしまえばそこまでだけど…、僕はジミンのことが好き…なのかな…?
よくわからない。
僕はジミンの笑顔を思い出して顔を綻ばせた。
そんな僕を見た先生は、そうなんですか。と優しく微笑んだ。
僕は自室に戻る途中も、自室に戻ってからもジミンのことを考えていた。でも、結局答えなんて出なくて、ただ会いたい気持ちだけが膨らんでいった。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。