今までそんなこと思ったこと無かったけど
あんたのおかげで初めて思えた
「ホワイトクリスマス」
練習中いきなり何言うかと思えば…
桃先輩と他愛のない話をしてたら
あなたがボールのカゴ持って近づいてきた
予定ってなんだろ…
しかも深刻そうな顔してるし
気になる…
俺はドリンクを作りに行ったあなたを
追いかけた
大切な予定…
誘おうと思ってたのに誘えないじゃん
誰かとどこか行くのかな
軽いショックを受けてたら
あっという間にクリスマスイヴ
今日は雪が降るらしい
テニスできないし、あなた誘えなかったし
いいことないじゃん
ピロンッ♪
そんなふうに思ってたら携帯が鳴った
一緒に送ってきた地図は
駅前の大きなクリスマスツリーがある場所だった
重い腰をあげて指定の場所へ向かった
俺との後誰かに会うのかと思うと…
胸が苦しくなる
指定の場所に着くとあなたは
もう着いていたみたいでこっちに気づいて
手を振っていた
後ろには大きなクリスマスツリーが
キラキラ点灯してる
早く終わらせてくれない?
この後の事考えるとつらい…
そう思ってたら
と、目の前に綺麗にラッピングされた
プレゼントを出された
そういえば俺、今日誕生日だ
ん?じゃあ…
勝手に勘違いして、ショック受けて…
俺バカじゃん
恥ずかしそうに照れて言うあなた
俺は思わずあなたを抱きしめた
あなたが言いかけたその時
それから白いのが降ってきた
あなたを離して、きょとんとする
あなたに軽いキスをした
唇は寒さで冷たくなってた
俺たちは互いに照れながら
手を繋いでツリーを見上げた
空からは絶えず白い雪が降ってる
12月24日に誕生日なんて
クリスマスプレゼントも一緒だったから
あんまりいい思いはしてこなかった
むしろ、嫌だった
だけど…初めていい誕生日だって
いいクリスマスだって思えた
聖なる雪の降る今年の誕生日は
大切な日になった
End
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あとがき!
はなさんリクエストの越前夢でした!
そういえばもうすぐクリスマス…
クリスマス…クリスマスイヴ…
リョーマくんの誕生日!!!!!とハッとなって
こんな感じの夢に仕上げてみましたー
長くなってしまったんですが…
いかがだったでしょうか?
楽しんで頂けたら幸いです♡
はなさん、リクエストありがとうございました!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
良いクリスマスを✩.*
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。