北くんと約束をしてから3ヶ月。
インターハイ予選に応援に行って
兵庫一になった彼らの姿を見た時
3年生がとても成長していて感動した。
北くんはスタメンではなかったが
ベンチで常に選手たちを見て
タイム中には的確に指示をしていた。
(ちゃんとキャプテンしてんねんなあ)
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1ヶ月後の7月5日。
私は北くんに連絡をした。
"〇〇公園で待ってる"
という北くんらしい文章。
私は急いで公園に向かった。
彼はベンチで本を読んでいた。
私は手に持っていた紙袋を渡した。
彼は驚いた顔で私を見た。
彼はニコッと笑った。
その笑顔がとても眩しかった。
そう言って彼が出してきたのは
小さな紙袋と花束だった。
その花束にはバラやかすみ草に混ぜて
ペンステモンが入れられていた。
少年のような眩しい笑顔で
そう言ってくれたわたしの大好きな人。
その笑顔が眩しすぎて
私は涙が溢れた。
彼は紙袋から小さな箱を取り出して
わたしの手をとった。
小指に輝く指輪
ピンキーリングをつけてくれた。
少し照れて顔を逸らす彼。
好きが溢れ出しそうだった。
そう言うと、彼はわたしを抱きしめた。
(え…かわいい…)
自分で言っといて
恥ずかしくなって少しずつ声が小さくなってしまった
ハハッと笑う彼はとても可愛かった。
諦めずに彼を想ってきて良かった…と思えた。
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高校バレー3大大会の1つである
インターハイが3日前から始まった。
わたしは今日の決勝を見にきた。
試合が始まる前に悠真に会った
彼はそう言ってみんなの元に向かった。
その背中はとても逞しく頼もしく見えた。
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試合は負けてしまって全国2位。
ただここまで来れたのは
3年生はもちろん、2年生も活躍してくれたからだ。
特に、宮兄弟。
あの二人はとてもすごかった。
北くんはとても申し訳なさそうにしていた
そう、インターハイが終わっても春高があるのだ。
…稲荷崎高校の横断幕に書かれているその言葉
終わったことを振り返らずに
前を向いて今を見る
遠くから北さんと呼ぶ声が聞こえ
彼は部員の元へ走った。
負けたのは数分前のこと。
じゃあ、春高のために何が出来る?
今の君たちは、何をする?
そう言って兄はわたしの頭を撫でた
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インターハイが終わって2ヶ月後
春高予選が始まる。
春高への切符を掴み取るために
彼らは戦う
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!