春高が終わって約2ヶ月が経った。
今日は3年生の卒業式。
私も高卒認定試験を受けて、
高卒認定された。
春から母の仕事場で働くことになった。
今日はみんなをお祝いするために
稲荷崎高校に行く。
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学校に着くと
もう卒業式は終わったみたいで
下級生が外に出て待機していた。
その中に宮兄弟もいた。
少しニヤニヤしながら
聞いてきた。
わたしは恥ずかしくなった
彼らを見ていると
とても気持ちが和む
そう言って信介くんは
私の手を引いて
体育館に連れてきた
わたしはそう言って
後ろに隠していた
小さな花束を彼に差し出した。
わたしは春から花屋で働くのだ。
バイトしながら少しずつ練習をしていた。
彼にこの花束をあげるために。
青いヒヤシンスの花言葉は
「変わらぬ愛」
かすみ草の花言葉は
「感謝」
"信介くんと出会えたことに感謝し
今も昔もこれからも貴方にあげる愛は
変わりませんよ"
という想いを込めて _________
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中学の頃に、彼に出会い
一度は失恋したものの
沢山の壁や困難を乗り越えて
今に至る私たち。
辛い思いも悲しい思いも
たくさんしてきたけど
その中で彼からもらったものは
とても大きくて大切なものばかり。
彼のそばで、彼の幸せを願い
わたしが幸せにしてあげたい。
私がそうしてもらったように。
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信介くんに出会えて良かった。
今も昔も
わたしは"貴方に見惚れています "
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。