第3話

〜2〜
521
2023/08/15 02:00
あなた
七海様はもう少しで到着するの?
スチュアート
はい、なので玄関で待っておきましょう
あなた
はい、分かりました
スチュアート
本日ご用意するお紅茶はどういたしましょう?
あなた
私の気分ではキームンがいいなぁ、、
あなた
でも、七海様の事も考えなくちゃ…
スチュアート
七海様に事前にアレルギー等の確認を致しましたが
スチュアート
アレルギーも嫌いな食べ物もないそうですよ
あなた
それならキームンティーがいい!
スチュアート
かしこまりました
スチュアート
スミレの砂糖漬けは用意致しますか?
あなた
うん!
スチュアート
ケーキは…どう致します?
あなた
オレンジチーズケーキと、ストロベリーのチョコレートと、レモンロールケーキ!
スチュアート
かしこまりました
スチュアート
食器はどう致しますか?
あなた
いつものがいい!
スチュアート
かしこまりました
スチュアート
……お嬢様
あなた
?なんですか
スチュアート
これを言ってしまっていいのかは分かりませんが、、
スチュアート
お紅茶等の事になるとお嬢様は気分が上昇して、少々、、子供らしくなるのですね
あなた
子供…らしく?
あなた
当たり前じゃないですか
あなた
私も子供なんですよ?
スチュアート
いえ、普段のお嬢様は落ち着いていて、私共より大人に見えるのです
あなた
まだ私9歳児ですよ?
スチュアート
ですが、お嬢様は花京院学院初等部に入学されてらっしゃるでは無いですか
あなた
まぁ、そうですけど…
あなた
私学院には一度も行ったことないですけどね
スチュアート
はい、普段の授業は愚か入学式ですら出席出来ませんでしたもんね
あなた
はい、入学式はリモートで挨拶をしましたもの
あなた
………
スチュアート
あ、お嬢様、七海様がご到着になられたそうです
あなた
それではお迎え致しましょうか
ガチャ
あなた
ようこそ、七海様
あなた
私、花京院あなたと申します


七海龍水
欲しい!!!
あなた
!?


七海龍水
この絹のように美しい髪、1度も日に当たったことのない美しい白い肌
七海龍水
まるで黒曜石を埋め込んだような瞳!
七海龍水
とても美しい、
あなた
……?!
七海龍水
その反応も愛らしいとは、
あなた
えと、あの、、
あなた
七海様、ティータイムに致しませんか?
七海龍水
そうだな、先程は失礼した
あなた
いえ、私もこのような態度で申し訳ございません
あなた
本来ならば七海様と同じように歩くのがマナーですが、私事でそれが出来ないので
あなた
このような形になってしまいました、
七海龍水
いや、大丈夫だ
七海龍水
まるで女神かと思ったぞ、
あなた
お褒めの言葉ありがとうございます
あなた
あ、執事の紹介が送れましたね、
あなた
こちらは私の執事の
スチュアート
スチュアートと申します
スチュアート
普段からお嬢様の身の回りの事をしておりますゆえ、七海様とはこれからも会う機会があると思います。以後お見知り置きを
七海龍水
あぁ、
七海龍水
こっちは俺の執事の
フランソワ
フランソワと申します。
フランソワ
龍水様の身の回りの事をしております。
今後とも何卒よろしくお願い致します。
あなた
はい、よろしくお願いします
 
あなた
スチュアート、お願い
スチュアート
かしこまりました

あなた
本日ご用意した紅茶は、キームンです、
七海龍水
それはどんな紅茶なんだ?
あなた
キームンは、中国産の紅茶で、少しスモーキーで、少々癖がある紅茶なのですが、深い味わいがあるのです
あなた
私は大好きな紅茶なのですが、あまり日本人の舌に会うものでは無いらしいのですが、
あなた
七海様は苦手なものがないと仰っていらしたので、ぜひ飲んで頂きたいなと思いましたのでご用意しました
あなた
こちらは最高級のキームンで、キームン香と呼ばれる、バラや蘭のような芳醇な香りが楽しめるんですよ
あなた
そして本日用意したケーキは、キームンティーにとてもよく会う、オレンジチーズケーキ、レモンロールケーキ、そして、ストロベリーのチョコレートを揃えました
あなた
キームンは柑橘系やベリー系の酸味のあるフルーツや、お菓子によく会うのでぜひ食べて見てほしいです
七海龍水
花京院は、紅茶が好きなのだな
あなた
はい!とても大好きです!
七海龍水
可愛いな、
あなた
かわっ…
七海龍水
これは失礼した、
スチュアート
紅茶のご用意が出来ました、ご賞味ください
七海龍水
これは、相当上等な物だな
あなた
分かりますか!?ゴールデンリングが出来ているのですよ!!
あなた
冷めないうちに頂きましょう!


あなた
お口に会いました…?
七海龍水
ああ、とてもいい香りで味も渋みが弱くて甘いな
あなた
そうですよね!
あなた
ぜひケーキとも合わせてみてください!



七海龍水
これは!とても合うな!!
あなた
そうでしょう!
あなた
この紅茶に合うお菓子を探しためにどれだけ探したか!!
七海龍水
このカップも趣があるな
あなた
そうでしょう!!
あなた
私、カップにもこだわりがあるんです!
あなた
視覚的にも楽しめる最高の物が大好きなんです!
七海龍水
それは同意だな
七海龍水
俺も視覚的に楽しめる物も好きだ、だが自分が体感するのもとても楽しいぞ?
あなた
そうですよね、私も一人で紅茶を淹れたいのですか
七海龍水
それはなにか事情があるのか?
あなた
はい、
あなた
私は生まれつき筋肉がつかない病気で
あなた
お母様が何事も1人でしてはならないと



七海龍水
1人でしたらダメなんだな?
あなた
はい…
七海龍水
なら俺が手伝おう
あなた
!?
七海龍水
体質で欲しいものを諦めるのは嫌だろ?
七海龍水
欲しいものは手に入れる、それが俺の考えだ
あなた
!!
七海龍水
それで俺は、花京院になんと言った?
あなた
欲しい…?
七海龍水
あぁ、
七海龍水
俺たちは親が勝手に許嫁を結んだが
七海龍水
俺は自分たちの意思で交際したい
七海龍水
だから、俺と付き合ってくれないか?
あなた
えっと、、、
あなた
その、
あなた
事実上は結婚するって決まってるけど…
あなた
まだ、1回しか会ってないから、
あなた
もう少しお互いの事を知ってからでいいかな?
七海龍水
ああ!
七海龍水
必ず手に入れよう!!


あなた
ねぇ、七海様
七海龍水
なんだ?
あなた
龍水さんって、、読んでもいい?
七海龍水
ああ、もちろんだ
七海龍水
なら俺は、あなたと呼んでいいか?
あなた
……ちょっと恥ずかしいけど、、いいよ
七海龍水
…結婚しよう
あなた
話聞いてた…?

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