第3話

2️⃣
66
2024/07/14 08:19



「そこやぁあぁッッ!!!!!!!」



ミヤアツの指が私の頬に食い込む。

やめろや汚ねえ



「アランくんどないしたん?ギャラリーまで来て?♡」

「お前らなぁ……下まで声響くやろ、」




んぁ…恥ずかしい…///♡♡(照)





「ごっ、ごめんなさいアランくん……♡」


アランくん用に常備しとったスポドリを手渡す。


嫌わんといて欲しい



「………ありがとうな」


「な、おかしいやろ?!?!
…….………いやおかしいやろ?!?!?」


「俺に振らんとってくれ侑………」


何がおかしいんや。どこをどう見ても健全な女子高校生やろ、と異議を唱えた。



「全てがや!!!!!!!まず何やねんそのうちわ゛!!!!!」






うちわ。


アランくんと初対面の日から、ずっと作ってるこれな。




【 ALAN いっぱいちゅき😥‼️(無数のハート)】



「あ、これ裏はなぁ、」



【 尾白アランの 喧し豚🐖💥💥(無数のハート)】





「毎月新しくしてんねんで♡」


今日持ってきたのは先週くらいに作った最新版✨✨🆕‼️



「そんなん作る暇あんなら青春しぃ若者!!!泣」


「んぇ?!♡(喘)アランくん、私と青春送ってくれるのぉ?!!♡♡」


「あかんツッこむ隙をくれ」


「あ、まって、私に構ってくれるアランくんは解釈違い」


「ほんまだるいなお前」


うるさいな金。

だいたい私の青春はいつもアランくんと共にあるので。



「おいツム、集合……ってアランくんもおるんかいな」

「やべ」

「おう、治。お疲れ様〜」



下から治が声を掛けてくる。




「どないしたん?ツムが “くんな ” まで言うの珍しない?」

「さぁ、妬いてんのやろぅなぁ」

「ちゃうわクソボケ」

「おくちがわるいよ侑」




おくち?!?!?!?!




「聞いた???おくちやって……!!!!」


「よかったなぁ」

「お前まで毒されんでくれぇ……!サムゥ………!!!」


「あっ北さんめっちゃこっち見とるわ、あんたら行かんでええの?」


「お前のせいやからなぁ!!!」






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【密着!推しに認知されるには?
とあるオタクの行動記録!】


7月某日、今日も私は出………続きを読む



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某日・宮家



「…な……なぁ……サム…………(震え声)」


遡ること数日前。


ミヤアツは私のブログを見たらしい。


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